トリCのブログ

ジャンル問わず現場に近いスタンスで書いていきます

また一つ、野望が潰えた

2007-11-03 01:17:00 | 政治
小沢さん本人の感覚であれば自民との連立は何ら抵抗のあるものでもないだろう。もともと自民の自浄作用の無さを黒船役となって(つまり外圧となって)改革を断行しようと言う意思のある人だ。

今回の連立の件はその意味で小沢さんにとってはおいしい話だった。連立を組んでも民主の意見を全く取り入れないのであれば解消するというカードが切れるわけで自民が歩み寄ってきた時点で民主側に非常に有利な話であった。

ただし

民意を無視しての話である。元々政治家と言うものは表沙汰では政敵は一生相容れない相手の様に振舞うが心の奥底では自分の政策(長期・短期も含む)が通るのなら昨日まで親の敵同様の相手とも共闘してしまう。いわば戦国武将の様なものだ。

小沢さんには恐らくだが本人以外の日本人では出来ない日本の安全保障のあり方に関しての長期展望、いや長期野望があるわけでその為には自民と手を組むなど造作も無い事だろうと思う。時期的にも今の首相は相手の困った事はしない人なので適任とも言える。

まあしかし案の定とも言えるが自民にしても民主にしても国家戦略よりも短期の選挙である。その気持ちが強いわけで30年、50年後の日本のあり方がどうなるのかなどよりも「今」な人が多いという事なんだろう。

小沢さんの野望も考えてみれば60年前の「今」しか考えなかった人達の政策から始まっている。それを非難する気はないが何気ない政策が数十年、国家の首を絞める事はよくあることなのかもしれない。