トリCのブログ

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騙されない為の社会の見方

2019-12-01 15:55:07 | 政治

原発、環境問題、年金などは、普段政治に興味のない人でも身近に感じるものだ。

慣れていない人には、政治主張の背景が読めない。なので、この問題は、何々が諸悪の根源、という主張にすぐ乗ってしまう。

上に挙げた3例は、イコール現在の政治の勝ち組側を攻撃出来るのは、誰でも分かる。つまり原発=政府、環境問題=裕福な国、年金=行政がターゲットであり、非難する側は、これら勝ち組に対して、アンチ的な感情が高いカテゴリーの人たちだ。


国民全員の問題であるにも関わらず、そうしてこういうポピュラーな政治問題は、政争化されてしまい、問題の解決を止まらせることになる。


プロスポーツを例に上げれば、ある人気チームがなかなか勝てないとする。そうすると監督、フロント、中心選手が原因だと、声を上げるものが現れ、普段大して深く考えていないファンが、それに賛同し、解雇する様、圧力をかけ始める。こういう世論に次の監督候補、フロント外の者、若手選手など野心を持った者がほくそ笑み、チームを勝てない方向に持っていく。

チームが優勝した時によく選手や関係者が言う「選手だけでなくスタッフ、フロントも一体となってチームが一つになれた事が大きかったです」というのがあるが、これはテンプレではなく、優勝するチームの必須項目だから出る言葉だ。まあ、それだけ一体となるのは難しい。


誰でも身近に感じる政治問題は、政策を奪還したい側が、問題を(今の政権では)解決不能だと主張し、それに同調する人々を巻き込むことで、積み重ねて努力していくべき項目を、止めるか後退させてしまい、更に混迷度は増す事になる、という構図だ。

 

では、どうやったら、こういう問題の実態を知る事が出来るかと言うと、主張する人の背後関係をしっかり知る事だ。それなら、いくらでも単なる情報として聞いていい。

やってはいけない事は、その逆だ。

背後関係も知らずに、その主張が気に入ったら賛同するのであれば、自分の主張はやっぱり絶対に正しく、相手は無知で間違っている、という自信と確信に至る(その様な思考になる様に、話を持っていかれている)。こうなると、反対側のありとあらゆる主張は、捏造であり、ご都合主義に聞こえ、評価に値せず、となり、貴重な正しい情報までもが、偽情報と信じ始める。これにはまった人は、途中で考え方が変わる事はまずないので、死ぬまで不遇の主張を延々と繰り返す事になる。


ここからは、上の3項目に対して、個人的な考え。


原発:発電は、自転車のライトの原理と同じで、回転するものを作らなければ発電しない。巨大な回転体になるので、風車や水車の様に自然の力を利用したものや、ガンガンに熱を加えて発生する水蒸気(昔の蒸気機関車のようなもの)からプロペラの回転を得る火力や原子力などがある。

要は回転体を動かす事が出来るなら、何でも使っていいわけだが、大半のアイディアは要件を満たせない。無理して新発電構想にシフトすると電気代が高くなり、メーカーは物が高騰し売れないので、工場を安い電気代の海外に拠点を移し失業者が増える。失業者は税金を払うどころか食いつぶす側に回るので、増税が必要、増税で物は更に売れなくなり…という最悪の循環に入る。

もし世界中から、原発をなくせば、代替品のエネルギーは、商売上値上がりをする。世界規模の経済成長マイナスが起こると思うが、行きつく先は、エネルギー争奪戦で、大国の買い占めが起こり、それに対抗する為、海上封鎖、その先は報復関税、戦争突入だ。

実際、現在の発電方法では、そのうち枯渇する材料が多すぎる。原発よりも新たな発電方法、更に言えば電気に代わる「何か」を考えなくてはならないだろう。そうして大半の人は、そのうち誰かがそういうものを発明できるのだろう、と思っているだろうが、これは非常に難しい。実際、後世のエジソンレベルの天才に託すしかない、というのが現時点の解決方法だ。私的には軌道衛星上で太陽光パネルで蓄電したものを地上に伝送するイメージがある。


環境問題:小泉大臣の発言ばかり目立つが、非常に大きな視点で言えば、地球の資源は、新たに入ってくるのは太陽光と隕石ぐらいだ。出ていくのは地球が持っている熱が宇宙に放出されている程度。つまり完全に閉ざされた農村で自給自足でやっていくしかないのに似ている。人間がモノを作り消費し、捨ててゴミになる過程では、元々なかった熱量が地球に加わる事になるわけで、恐らく地球そのものに加わっていく熱量は増えていっているはずだ。現時点では、推測でしかないが、この問題は、将来、量子コンピュータのシミュレーションで算定できるのでは、と期待している。そうなれば、どれほどの熱量を宇宙空間に放出するか、の目安が出来るわけで解決方法は、それからだろう。今は、政治が前に出過ぎて、犯人捜しを誰にするかで、躍起だが、これは魔女狩りと同じで解決には至らない。


年金:恐らく大半の人は、年金を払う世代(少子化の若い世代)ともらう世代の数で、大赤字になり、将来破綻するだろう、と思うはずだ。しかし、年金機構は、集めたお金を、国内、海外の優良物件に投資し、そのバランスは超黒字なのだ、実は。銀行はお金を貸して、儲けるが、今や日本の年金機構は、将来世界ベスト10に入ろうかというレベルの投資機構だ。安倍首相が経済が成長する限り大丈夫、と言ってマスコミが、疑念を呈していたが、首相が当たり前だと思って略したのは世界経済の事だ。世界の経済成長、しかも優良物件ばかりに投資すれば、そうそう赤字にはならない。野党が大騒ぎした赤字、というのは、リーマンショックの様な大事件の年に限る。黒字の年は、騒がない。政治ネタとしてはおいしいから、赤字になるまでジッと我慢しているだけで、10年スパンで考えれば、世代間のギャップなどは簡単に埋められる。