真紀子の父親の田中角栄が1972年、アメリカの世界戦略の構想の中身もろくに理解せず半年先程度の外交勝利を目指して中国と手を結び台湾を捨てたあの歴史的快挙(笑)?
当時の自民党内でも石原氏は反中、親台湾だったが多くの議員も同様だったので今年の尖閣購入と同じく極秘裏にしかもかなり素早く日中国交正常化の交渉は行われた。
この飛んで火にいる田中の行動は中国共産党ではもちろん「英雄扱い」となる。そりゃそうだ、アメリカの外交戦略(1972年当時だけではなく50年、100年先を見越したもの)を大幅に書き直しかねない事を勝手に思いつきでやってくれたのだから。
当時で言えば米ソの世界戦争は中国がどう動くかで決まる要素があった。ただ中国の覇権主義は当時から異様に強くアメリカからすれば日本にした様に経済的支援、技術支援を約束すれば少なくとも50年後(2022年)には中国も台頭し更に中国とソ連が手を組めば世界が共産主義一色になり民主主義は死に絶える、というシミュレーションがあったわけで慎重に動かなくてはいけなかった。
こういった世界的視点は当時の自民党の議員ですら著しく欠ける人が多くレベル的には現代の民党議員レベルだった。アメリカが何故沖縄を重視したのか、基地を沖縄から撤退させない理由が実際の所日本人にはさっぱり理解されず「一体この平和な島を襲う国がどこにあると?一番凶暴なのはアメリカだ!」などと当時反米を気取れば政治通だった方々はよく言ったわけだ。
こんな低レベルな時代だったから当時から中国を敵視し台湾を擁護する石原氏(当然ながらアメリカの世界戦略を理解している理由による)の様な存在は時代に完全に取り残された右翼議員という扱いでしかなく中国の英雄田中角栄の後を継いだ小沢や真紀子らの方がずっと勝ち組であった。
そんな流れだから田中真紀子にとって石原慎太郎は本気でウザい相手だろうし暴走老人と罵るのも党利党略的演出ではないだろう。
同じ様に中国共産党にとっても石原や安倍は世界戦略上非常にやっかいな相手である。中国の首脳部からしたら日本人は「日中友好!日中友好!」とおだてていればお金と企業ノウハウを出してくれるバカ共の方がずっと都合がいい。だからそういうバカが日本の政界や財界、マスコミで出世出来るよう全力でサポートする。自分の国は優秀な人材で動かし周辺国はバカばかり出世するように操作する。
自民党が自主的に半壊した理由、民主党が外交で全く動けないのもマスコミが中国のこととなると悪いイメージを必死でスルーするのも利害関係の全くない一般人には理解し難いだろうがつまりはそういう構造になっているわけだ。もちろんこういった無能でありながら出世した人々は石原氏が真紀子でなくとも大嫌いなわけで後々も浮世離れしたバッシングで楽しませてくれるだろう。