トリCのブログ

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話し合いは悲惨な事態に:北朝鮮

2017-09-04 12:54:07 | 政治

北朝鮮問題で、中国とロシアが頻繁に話し合いで解決を促してくる。日本の反安倍側のマスコミも同じように話し合いを"するべき"口調で紙面に掲載する。


日本のマスコミは元々、政治の局面を世界の歴史の流れで語れる技量がないので、こびへつらえばこの難局を乗り切れるかも、というレベルだと思っているが、ロシアと中国に関しては、この態度はガッカリだ。


この二国に関しては、太平洋に勢力範囲を伸ばす為に、日韓に駐留する米軍と、日米韓の経済的つながりを、この機会に寸断したい、という国益を考えての事だろう。大した事のない小国だと思っていた日本と韓国、それに台湾が予想外に国力を伸ばし、それも米国追従なのだから、太平洋全域を米国に取られている、という現状認識だ。


このうえ、ASEANまでもが日米側につけば、オーストラリアまで含めて太平洋経済圏は穴場がロシア沿岸と南米沿岸だけとなる。


北朝鮮の役回りは、核ミサイルをちらつかせて、日韓の反米主義者に「米国から離れさえすれば、こんな事には」と何度も何度もお経を唱えさせ、米軍撤退論を勢いづかせる事だろう。


安倍首相のアジア集団安全保障から米国を引っこ抜き、そこに中国がすっぽり収まりたい、という算段だ。


ロシアは、そこまで大規模な野望は持っていない。極東ロシアを東アジア経済圏に参加させにくいのは、下手をすると欧州に隣接する西ロシアよりも経済規模が大きくなった場合、極東が独立しかねないからだろう。太平洋を軍事制圧下に置くのはロシアの安全保障上、永遠の目標だとしても、極東が独立してしまったら目標どころか妄想の域に達してしまう。


この結果、日本からミサイル回避の為に米軍が引くのであれば、ロシアがその肩代わりをしてもいいよ、うちの軍であれば北朝鮮と中国は絶対手を出してこないよシンゾー、という北朝鮮危機その後の構想から、今は放置した方がいいかも、という算段がプーチンにはあるように思える。


この二つの大国の利己的な考えは、今後の歴史に愚かな政治選択として記録される可能性が高い。北朝鮮は特殊な独裁政治だ。普通、あれだけ貧乏であれば、隣国に経済支援を頼むなり、外国企業を誘致し、工業を発展するなりを選択するはずだが、民が豊かになれば独裁が難しくなる(例:韓国)、という結論から、とにかく指導者が肥え太るのが第一目標の様だ。


指導者の経済力が、国よりもでかければ、まず自身の身は安泰である。推定で語るがビルゲイツの20%程度の資産を国内外に持っていると仮定すると100億ドル。北朝鮮のGDPが125億ドル程度(茨城県程度)なのだから悪くはない数字だ。ソフトバンクの会長の220億ドルまでは届かないと思う。


本人が肥えたら(体形の事ではない)、その半分を国民に分け与えるという慈悲深さなのだから、核弾道ミサイルが完成した暁には、中東諸国、中央アジア諸国などに、設計図を売り渡し、より一層(国民の為に)太る必要がある。


そうした設計図が出回ったら、話し合いどころではない。沢山の貧乏国が弾道ミサイルを構えながら、隣接する中国とロシアに物乞いを始める。太平洋進出どころか、自分の庭を荒らされ始めるわけだ。


中東諸国は当然ながら、イスラエルと西欧州、米国もターゲットにする。世界大戦に発展するにはユダヤ人の資産が脅かされた場合、という必須条件があるが、これに当てはまる世界情勢になるわけだ。まあ、それはそれで見てみたい気もするのだが。長年懸案の核の拡散防止が進展する可能性もある。


今回の立て続けのミサイル実験と恫喝は、去年、金正恩の海外資産を凍結した報復ともとれる。お金持ちの資産に手を出せば、どういう事が起こるかを端的に表している。そして、北朝鮮に対する軍事的報復行為は、今後同様の恫喝政治を行いたい国への、歴史サンプルになるのではないだろうか。そういう意味でも、ここで折れるのは、間違った期待を貧民国に与えると思う。話し合いで、などという政治家は、腹黒い野望を持っているか、単にその後の歴史展開に無頓着な素人だという事だ。

 

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オーストラリア戦と今後

2017-09-03 12:43:41 | サッカー

数日前のサッカー代表は快勝だった。井手口の縦横無尽な守備能力とカウンター起点は、日本人の体格に合った未来形選手を感じさせるものだった。

一番の理由は、ハリルがオーストラリアの現状のサッカー分析を本人いわく「まるで自分のチームという位、観察した」結果だろう。その欠点をどう攻略すれば良いのかは、さすがに監督業の人だからシミュレーションは可能だろう。


ただ、ここまで当たる事はめったにない。何よりも自チームのメンバーを対オーストラリア戦用に代えると連携がちぐはぐになる事は、実際、昨日の試合でも何度かあった。ただ、それ以上の効果があったという事だろう。


ブラジル大会でも少し話題になったが、日本は「自分たちのサッカー」にこだわりが過ぎる。


強いチームと当たった場合、相手を研究し尽くし、まずは相手の長所を消す事が第一条件であり、次に自分たちの長所をいかに優位に出せるか、になる。


これを怠ると、打ち合いになり大味な展開になるが、まず個々のレベルが上の方が勝つ。それも強いチームが試合中にこちらの長所を消してこない場合に限り、という条件付きでだ。


W杯は、どこのチームも真剣だ。特に最初のステージは、大会のかなり前から発表されるから、ハリルでなくとも、対戦相手を自分のチームレベルに掌握出来る。


これまでの日本もグループステージを突破出来なかった大会、98年(3敗)、06年(1分け2敗)、14年(1分け2敗)はその当時、日本がこだわっていたスタイルを完全に潰され、何も出来なかった、という印象しかない。同時に共通するのは、相手の徹底研究を怠っている点もある。


今回のオーストラリア戦も、こちらが徹底した研究と、あちらが自分たちのサッカーにこだわり、日本を研究していなかった点にあると思う。


このまま、若手を登用していれば、安泰、いやベテランの力も必要だ、という論争以前に、今回の試合は日本とオーストラリアの現状が、偶然こういう結果につながった、と考えてもいいだろう。


本選では、まさか自分たちのサッカーに固執するチームは、そうそういないだろうから、最新の代表の欠点を早急に洗い出す必要がある。

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