トリCのブログ

ジャンル問わず現場に近いスタンスで書いていきます

脳の効率的な使い方

2014-07-31 13:00:35 | 社会

数日前、通勤用自転車を朝から貸していた事を忘れて帰りにいつもの駅で降りて駐輪場へ行きそこで鍵がない事に気がつき慌てたのだがそもそも自転車がない、という時点でようやく事情を思い出した。

 

帰りの電車の中で「今日は自転車を貸しているからいつもの駅ではなく隣の駅で降りないと家には遠くなるぞ」という認識をしていれば良かったのだがそもそも事前のそういう危機管理的なものの意識もなく思い出すタイミングを逸してしまった。

 

人の脳はものを覚えるのに複数事項をつなぎ合わせて記憶する。意味のない文字の羅列を覚えるには若い人の方が圧倒的に有利だが年齢が高くなれば連想させる為のきっかけは増える。

 

例えば1週間前の夕食は何だったか、を答えるのに丸暗記方式ではかなりきつい。そもそも一昨日何を食べたかもおぼつかないのではないだろうか。これを思い出すには夕食だけではなくその日何があったか、何のテレビを見たか、どこのスーパーあるいはコンビニにいったか、どういう調理をしたかなどを思い出した方が早い。

 

ちなみに自分の8日前は弟が来て余った食材(大根とナスの1cm角カット)と味付けした豚肉のこま切れを1/3使って炒めたものを作った記憶があるので次の日(つまり1週間前)は残りの豚肉と緑野菜を使ってバターで炒めた。この時、別の料理として豆腐を油で炒めてそれにレトルトカレーを加えて食べた。麻婆豆腐と同じ作り方ではあまりおいしくないという感想が残った。恐らく味噌なら豆腐から出る水分を補えるがカレーの場合単に水で薄めた様になるのが原因だと思う。次回作るとしたら豆腐の水抜きはもっと徹底しなければ、と思った記憶がある。

 

思い出したきっかけは前日に弟が来て料理をしていった事だ。その時何の食材を使ったか、食材の残りを次の日に使った記憶があるのであとは連想していくと1週間前の夕食を思い出すことが出来る。

 

発想力が高い人はこの脳の構造を効率よく使える人だ。近年の日本の社会は言ってしまえば何年何月何日に何を食べたかを沢山暗記している人が優遇される社会だった。連想ではなく単発で脳に文字列を埋め込む記憶方式は脳の構造を間違った方向に使う様に調教した様なもので改造、改良が得意な日本の国民性も逆の意味に捉えれば創造性がない丸暗記型の脳の使い方であればそれしかなかった、とも言える。

 

こういった人材が他の先進国と比較した場合、非常に数が少ないという認識はゆとり教育などの事例でも分かるように教育界も認識はしている。しかし詰め込みを緩和して余暇の時間を増やそうとも根本的な脳の効率的な使い方を考察などしたことがないだろうから対策も思いつかないのだろう。

 

具体的な策としてはやはり連想方式で脳を活性化する事を薦めたい。そしてもし授業にするなら大雑把なあらすじだけ提示してイラスト付き小説を書かせる、などの方法がある。要はラノベとマンガみたいなものだ。持っている知恵と発想力を総動員しても10代は社会に対する持っている情報が圧倒的に少ない。面白いものを作るには情報をあらゆる方向から吸収する力とそれを再構成させる能力がいる。これらが当たり前の様に出来れば脳の正しい使い方を体感できる、と思うのだ。


新聞とテレビの危機

2014-07-25 20:35:59 | 社会

大手の新聞やテレビ業界の売り上げがじわじわと安定して落ちている。

 

直接の理由は読まない、見ない人たちが増えてきたことが第一に上げられる。

 

Jリーグの観客問題で書いた事だが全く同じ事象が新聞とテレビで起きているのだ。

 

Jリーグの観客世代層は年々平均年齢が1歳近く上がっている。新規の観客を獲得出来ずに従来のファンがそのまま球場に足を運んでいる事になる。増えも減りもしない安定したリーグにするのであれば毎年高齢や引っ越し、飽きたなどの理由で球場に足が向かなくなった人数分だけ新規のファンを増やせば(特に若年層)観客の平均年齢は安定する。

 

Jリーグは高齢化の問題を深刻にとらえており対策も新規顧客の獲得に的を絞った案を構想している。これに対して反発するのは当然だがコアなサポーター(ホームならほぼ全ての試合を球場で観る層)になる。毎試合観に来ている人たちなのだから影響力は甚大ではある。

 

Jリーグはそれを重々承知でリーグ戦の構造を変えようとしている。これが出来ないのが冒頭に書いたマスコミだ。

 

今やテレビを熱心に見るのは高齢者かそうでなければAKBや韓流といったJリーグでいうコアサポーターばかり。

 

テレビだって客商売だ。視聴者とスポンサーの両顧客を不快にはさせたくはない。その結果、自然減の激しい高齢者目当ての番組はなまじか好評なだけにやめられず吉本のお笑い芸人やAKB、プロ野球、韓流、ジャニーズ系のコアなファンだよりとなっていく。

 

新聞も同じ問題を抱えている。本来新聞に求められるのは皆がすでにある程度知っている話題の詳細だ。例えば集団的自衛権であれば実際北朝鮮がアメリカ本土にミサイルを先制攻撃した場合、という具体例で自衛権を行使出来ない場合、行使した場合のその後の世界世論、開戦、日本の世論の推移等をリアルに枝分かれシミュレーションを記事にするなどが考えられる。全く同じ様な事が原発、日本のエネルギー問題にも言えるが権力の監視機関だったはずの新聞の立ち位置は定期購読者を満足させる方に比重が行ってしまい政府に利する情報は公開出来ない(購読者が怒るから)新聞まで現れる。

 

 

自民党は基本日本の為に動く官僚と自社の利益のために動く企業、自分の利益を期待する国民の調整機関になっている。具体的な政策にまい進する力強さがないのでウケは良くないが少なくとも日本が不利益になる政策はこれら3者の要求に背くことになるので結果として大して踏み外さない妥当な政治になる。

 

マスコミは自民党の向こうにいる存在に無頓着なのでとにかく自民党を叩けばそれが日本の為になると疑いがないのだが結果として官僚と企業と有権者の利益を無視し否定する報道になる。これが若い世代には特に売国マスコミの暗躍とうつる。

 

Jリーグでも書いた様に最も重要なのは若い世代の新規顧客だ。コアサポーターではない。新聞はコアサポーター(高齢の定期購読者)が満足度の高い紙面作りをし若者の怒りを買っている。これだけ将来が絶望的、且つ修正不可能な業界も珍しい。

 


働き過ぎはなくならなず

2014-07-23 19:59:10 | 政治

海外と比較して仕事中毒なところは日本の社会構造からきているがこれは結構根が深い。上っ面でこの問題を表現すれば「仕事好き」「生真面目」


個人に目を向ければ「家庭での存在感がないので会社に生きがい」「景気が一向に上向かないので働かないと食べていけない」「ブラックに勤めていて抜け出せない」


しかし最も個人的に問題だと思うのは日本人の「話し合い」だと思う。


所謂「話し合い病」は要約すれば「話し合いに参加した全員が均等に納得するまで結論を探す」事だ。


例に出せばこういう事だ。10人程度で映画を観に行った。その帰りにどこかで昼食をとるとする。当然全員に昼食の了解とどこに行くかを聞いてみる。半数以上の人はまず「私はどこでもいい」と言うだろう。企画が得意な一人が「近くの有名なイタリアン店はどう?」と聞いて「それいいね!」と賛同したのが3人。これで普通はイタリアンになるわけだがここに一人「ごめん、私昨日食べたし…」と言うと途端にイタリアン案は中止になる。その結果次の案のトンカツ店は「ダイエットしてるのでちょっと…」で頓挫、ラーメン屋「暑いのは嫌」で多数が拒否…結果最初にイタリアン案を出した人が「じゃあファミレスでどう?」でようやく決まる。この間約6分、10人いるから延べ時間60分だ。

人それぞれ食べたいものが別なのは全員が分かっている。そのうえで同じ店に行こうというのだから必ず誰かに不満が生まれる。あの店に行こう、と提案する立場の人間はそれだから行きつけか有名店というリスクのないお店を提示する。即座に賛同した人は有名な、という言葉で不利益を被る人がいないと判断した人たちであり、どこでもいいと答えた半数以上は「私はそれに関して不平不満を言わないから誰かに決めてほしい」という意味になる。

 

一番有望だった案を全員一致でないという理由で却下したことで2番、3番目の代替え案はますます納得できない人が増えていくのは当然だ。ベストな案をほんのささいな問題で却下したおかげで完全な手詰まり感に陥る。こうなると誰も提案すら出来ない。

 

そこで一番最初にイタリアンを提示した人がおいしいとは言えないファミレスで皆が別々のものを頼むという案を出し「全員が若干の不利益(大してうまくないものを食べる)を被る」案で妥結する。一人が不利益を若干被る案よりも全員が同程度の不利益を被る方を選んでそれでもその方が良いとする。日本人が「話し合い病」だと書いたのはこういう点にある。


同じ条件である程度整った社会を持つよその国ではどうなるか。お昼にするのか、その先のお昼を一緒にどこにするかを全員に相談する前に「近くに(自分が)行きたかったイタリアンがあるんだが誰か行くかい?」と一人が言いだし「いいね!」と乗ってくるのが数人、それに対し「それだったら中華もあるんだが」と対案を出す人が出てそれに数人が乗る。バラバラ行動になりそうなところに「まあ、もう少しみんなで一緒にいようよ」と提案する人間が出て「だったらイタリアンの人」「中華の人」の多数決でイタリアンに決定。中華組はぶーぶー言いつつも多数決に従う、となる。話し合いの時間は短くトータルで不満を持つ人が数人、満足度の高い人が多い。

 

日本人ならハラハラする展開だ。

 

しかし本来民主主義とはこういうものでA案を出す人間、対案を出す人間、まとめて決をとる人間、賛成多数でA案に決定となるのだ。重要な案件になれば案を出す両陣営が膨大な情報を提示し一歩も譲らないがそれでも結局は多数決で決まる。


対して日本の議会はどうだろうか。重要な案件になればなるほど延々と議論は続き内容的には「決」を採らなければ絶対決まらないようなものでもまだ話し合う(いつかは丸く収まると信じて)。集団的自衛権の問題など普通の民主主義国家であれば戦後15年前後に多数決で決まるのだ。散々もめてどちらに転ぼうが。それが戦後70年考えてもまだ決められない。

 


この集団の特性に気が付いた中国や韓国などは日本に「徹底して反対する政治団体を潜入させて国会を空転させる」工作を行っている。反対勢力の影のスポンサー。その存在とやり口を知っているからこそ安倍政権は強引にこの件を進めそうして支持率を下げつつも政策を押し通す。日本の首相は全方面の意見を聞きそこそこのバランスを成立させなければならない。話し合い病社会において大半の首相が1年そこそこで辞任するのは首相自身がこの病にかかっているからで第一案であるイタリアンを強引に通して結果を出す人だけが長期政権になるわけだ。

 

日本企業の欠点は政治構造と同じくカリスマ経営者が亡くなり「決める人間」が不在となってからが問題となる。会議に出席する各部門担当者の立場尊重とありとあらゆるユーザーの不満や意見を取り入れた結果、欠点は限りなくないが買いたいと思わせる魅力はゼロの製品が市場にあふれる。


個人的な感覚ではあるが芸能界や映画で当てるには100人中5人をファンにさせ3人をアンチにさせる位がボーダーラインでありこれを認識している人間が必要となる。

 

これが話し合いの日本企業では3人のアンチをなくする努力が注視され作品の良い所まで犠牲にしてしまう。結果として5人のファンが0人となりファミレス的製品の出来上がりだ。更に悪い事にアンチ対策に代替え案・改良を会議などで延々と「全員が納得」するまで続けるからそれが製品コストに跳ね返り価格が上がる。

 

何の面白味もない製品だが無駄に高品質・高価格を作り続け赤字に陥り希望退職者を募集する。それでも「話し合い」はやめられず無駄な会議と無駄な対策に追われ疲弊した日本人サラリーマンを海外からは

 

 

仕事中毒

 

 

と呼ばれることになる。

 

本来ならこういった極端な社会情勢はだんだんと是正されより良い社会に変貌していく、つまり世代交代による時間が解決すると期待したいところだが冒頭に書いた様にこれは相当根が深い。


そもそもの話し合い、という文化。西暦604年聖徳太子が「和を以て貴しと為す(自分だけではなく相手の事も思い協調して物事を決めよう)」と書いてから延々と続いているのだ。


一旦広まった社会規範はそうそう覆らない。争いを収める良ツールとしての民主主義もそもそも日本では全員が争いが起こらないように気を使う聖徳太子縛りによって民主主義を使う状況が少なくディベートが超苦手な国民性が形成される。


もちろん日本特有の長所も多分にこの話し合いと協調が役立っているのは間違いがない。


しかし長時間働いてる割には非効率だ、と海外から言われながらどこがどう非効率なのかどうも日本人自身が気が付いていない様な気がするのでブログで書いてみた。こういう観点で会議に参加するなりお昼を決めるシーンなどに立ち会ってほしい。恐らくだが暗澹たる気持ちになると思う。

 


アジアのW杯出場枠は多いのか

2014-07-15 12:46:29 | サッカー

サッカーが世界No1大会とはいえ欧州の一部とブラジルがかわりばんこにカップを持っていくのは例えれば

 

高校野球で大阪が半分、残りを関東の南がかわりばんこに優勝旗を持ち帰る大会

 

の様なものだ。大阪からの越境入学がなくなれば東北は全く勝ち目がなく甲子園枠は正直1で十分になるし大阪からは5校は出した方が良くなる。

 

そうなれば間違いなく大阪と一部コアファンだけが熱狂する大会になるし大半の日本人は「へーそんな大会があるんだ。昔は大人気だったんだって?」という流れになる。

 

FIFAはよく金の亡者と言われるが一番危惧するのはW杯が「へーそんな大会があるんだ」状態になる事だ。

 

今回のW杯出場国の人口を総計すると約18億人になるようだが世界人口が70億人を超えるくらいだから本選を熱中して見られる立場にあった人は世界の中で約26%。

 

アジア勢は惨敗だったから枠を減らされるかも、というニュースに対して「アジアの枠なんか2程度で十分じゃね?」という声が多かった。実際実力から言ったら2でも多いくらいだ。

 

個人的アイディアとしては大陸間プレーオフを大幅に増やしてアジア枠は0.5が8個のみ、予選上位がアフリカ、中南米と、下位は南米や欧州と本出場を争った方が面白いと思う。その結果、0.5枠8チームが全敗しW杯に出場0でもいいんじゃないかと。上手くいけば8チーム出場になるわけだし。

 

ただ上の方で甲子園を例にとった「全国大会を全国レベルで盛り上げる」という意図からは大きく外れるので結局は難しいのだろう。FIFAとしては南米や欧州の様にW杯本選出場国の地域人口比が50%は超えてほしいだろう。この点でアジアなどは5%の人々がW杯本選の出場国なわけで例えば実力通り2枠などとしてしまったら99%がW杯本選に興味なし(無関係)となってしまう。

 

北中米では心情としてUSAとメキシコ、アジアでは中国とインド、インドネシアなどが固定枠になって欲しいくらいだろう。中東の数百万の人口の国がいくら金を積もうとも潜在的巨大市場には勝てない。

 

この観点でいけばロシアなどは日本と同じくらいの人口があるのだから毎回出て欲しい。激戦区の欧州からアジア枠を一つ増やしてロシアをそっちに移動するとか日中北韓の仲の悪さを考慮して日本を新規の環太平洋枠に、などいろいろ工夫が出来る。

 

ちなみに個人的に推奨したい環太平洋枠は太平洋にEEZを持つ国とするので日本、台湾(国家として認める)、ASEANの多く、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、ペルー、コロンビア、メキシコ、USA、カナダなどが主な国家となる。この範囲で4枠なら間違いなく激闘の予選となるし日本の突破率は下がるが面白さは倍増する。

 

今大会の日本はアジア予選はヌルヌルの温室環境であっさり予選突破、そして本選で突然地獄に叩き込まれ正直予選を含めて勝利の感動を覚えた試合はなかった。

 

アジア枠から日本とオーストラリアが抜ければ北中韓と中東が喜ぶだけではなくこちらも嬉しい。WinWinだ。

 

もっともサッカーをダシにして韓国や北朝鮮と友愛を育もうというサッカー協会やテレ朝にとっては噴飯ものの構想案ではある。

 

にしても現実問題、欧州は常に予選や欧州選手権で世界有数のチームと対戦しチームの問題点、指針などを決められる優位性がある。もし日本がW杯予選を欧州で行った場合苦戦するのは目に見えているがその結果「自分たちのサッカー」がどれだけ浮世離れしているかも予選時に気が付くわけで本選であんな醜態をさらす事もないと思うのだ。

 

現代のサッカーはスピードとフィジカルコンタクト、高さ、全選手の守備力が求められる。これは大きな流れとして間違いはないが果たして4年前バルサとスペイン全盛時代のパスサッカーの時に同じ事を主張してもどれだけ同意してもらえたか。日本は予選が全くチーム力を測定するツールになり得ないのでどうしても前大会の夢を4年後に投影してしまう。芯がない上に過去に流行ったもの(戦術・監督)をブランド化し本選で惨敗するまでそれは続く。

 

そうして次はその反動を監督と戦術に投影する。4年後のロシア大会はピッチが走りパスサッカー全盛になるかもしれないのに。


国家領土の重要性

2014-07-13 01:46:41 | 政治

現代の国家でも領土は重要だ。土地があれば資源を生み出し輸出が増え輸入が減る。対してデメリットは拡張した土地を守る為に国防予算を追加しなければならない点だろうか。異民族がすでに住んでいればゆるやかな民族浄化であろうが手を焼くことになる。


領土に付随する資源は更に重要だ。中東の砂漠ばかりの国家でも石油が出れば豊かな国として成り立つ。砂漠の砂には価値はないが石油は輸出してお金になる。地面の下に1万円札がザクザク埋まっているのと意味合いはかわらない。

 

ところが近年は海底に眠る資源を調査・採掘も出来るようになってきて排他的経済水域(EEZ)が俄然注目されるようになってきた。自国の海岸線から370㎞先までの海が自国の資源として認められている。もし小さな島があるとしたらEEZ範囲は青森から東京を直径とする円範囲に相当する。

 

中国は広い土地(半分くらいは荒地で価値はない)があるが人も多いので陸地の資源はもっぱら自国民に食い尽くされる。土地があっても豊かになりにくいのだ。その上、中国のEEZは完全に日本とASEANに抑えられ狭い。

 

「日本の国土は狭くて人が多い。だから産業を立ち上げて輸出を沢山して国を維持していくしかない」。明治時代から延々と言われてきた話だ。土地にこそ資源があり海には大して価値がなかった時代の考え方だ。

 

大戦前までは欧州列強が自国の土地の狭さを植民地でカバーしていたのを参考に日本も同様の政策を推進したが自国の取り分が減ると考えた欧米から強い反発を受け結局敗戦で再び狭い国土に押し戻された。

 

そこで教育を徹底させ世界に通用する輸出産業を育てた。この結果、国民の教育レベルは跳ね上がり日本においては土地の資源<人の価値となっていく。

 

人そのものの価値が高くなれば収入が増える、と同時に消費も増える。現代の裕福な国家は国土+EEZの一人当たりの割り当てが広く加えて国民一人あたりの価値と消費が高い事が必要になる。参考までに身近な国家の一人あたりの資源をあげてみよう。


国名  :土地 :海 :GDP (単位平方mとドル)

日本  : 3000: 35400:38500
イギリス: 3900: 64000:39500
フランス: 8800:175000:43000
アメリカ:30000: 36500:53000

 

中国  : 7100: 650: 6800
韓国  : 2100: 9300:24500

 


上の4か国に共通して言えるのは輸出依存度が低い事だ。日本は10%ちょっと。イギリス、フランスは17%程度でありアメリカなどはたったの7%。国内に金持ちが沢山いて国土資源が多ければ他国よりもずっと有利だ。

 

ちなみにこういった理想の土地、海洋、人口比でない国家にドイツがある。地図を頭の中で描けば分かると思うがドイツはEEZ領域がほぼないに等しい。輸出依存度も37%にものぼり韓国や中国と大差ない。中韓両国がドイツと何かと親しげにしたがるのは反日の影響もあるだろうがこういう点でも国家運営の指標と出来るからかもしれない。

 

これらの数値はあくまで参考であるが政治家に指針と情報を与える官僚は国家運営を任される立場上非常に重視する。もちろん韓国も中国もこの数値を認識している官僚はいるはずでだからこそ中国はいかにして日本からEEZを掠め取るか工作するしもう少し先の将来を見れば太平洋に点在する島々(もちろんイギリスやアメリカ、フランスのEEZ)を各国から奪おうと考える。

 

中国は上の表で言えば海を増やしてGDPを増やして人口を減らす。非常に分かりやすい指針を持っている。更に世界中に自国の貧民を移民させると主な裕福な国家を食い荒らすツールとなりえるし自国の一人あたりの数値も(使えない人間を追い出すだけで)目標に近くなる。これらの移民に参政権を持たせ相手国の国政を揺さぶる手段もある。

 

それほど遠くない将来、こういった悪意ある政策は米国との対立が深まるにつれて世界中に知れ渡っていくはずだ。今は非難するとか遺憾である、など悠長なものだがそのうち中国の独裁政権を崩壊させる工作も始まるだろう。米ソ冷戦の再現である。


台風の名前の決め方

2014-07-08 19:36:02 | 社会
超大型台風ノグリーが来ると(沖縄はすでに真っ只中だが)話題になっている。

進路によっては日本列島を沖縄から北海道まできれいに縦断する事になるわけで心配だ。ところで台風の風向きは目を中心に反時計回りで北に進むとしたら東側が被害が大きくなるとか。分かりにくい説明だが野球でいう右バッターがぶんぶんバットを振り回しホームベース上がもっとも風速が大きい、という様なものだ。もし日本列島のど真ん中を縦断していくと太平洋側地域の被害が大きくなることになる。

本職ではないのだが一度、市街地に高さ2m、横幅2.5m程度の看板の様な遮蔽板をSS材の溶接で作った。客先に納品するのに構造規格上安全だ、という計算書が必要なので風圧や耐震を調べた。

こういった計算書の場合、安全係数も高いので大丈夫なのだろうが風圧の数値は建造物の所在地によって変わるとはいえ関東ならせいぜい35m前後を基準としている。今回の様に最大風速が65mともなればこの看板を垂直な崖に打ち込んでその上に自動車を乗せるレベルの風圧が一瞬だが看板にかかるようだ。2トントラック(本体重量合わせて4トン積載可能なトラック)が横転するわけである。



話は変わって今回の台風はノグリー(狸)らしいのだがこれはどうやって決まっているのかちょっと気になった。どうやら140個の名前と順番が決まっていてそれを順繰りで自動的に割り当てられるようだ。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html

一周したら元に戻る。名前は関係している国の言葉が付けられているが大被害を出した名前は変えられる場合もあるようだ。で、ノグリーは韓国語。次はタイのラマスーン(日本語で雷神)のようだから次の名前の方が無慈悲な破壊神って感じがして良かったかも。

脱法ハーブなど名前というのは安易につけてしまうとイメージが独り歩きして良くない場合がある。狸であれば川の様子を見に行っても大丈夫な気がしてくるのだから困ったものだ。韓国ならば独島とか安重根とかつければ「日本に超大型の安重根が向かっています!」などと盛り上がれると思うのだがどうだろうか。

ところで日本はじゃあどういう名前を付けてるんだ、と気になる。どうやら星座からつけたようで

テンビン
ヤギ
ウサギ
カジキ
カンムリ
クジラ
コップ
コンパス
トカゲ
ハト

という様になっている。見事に台風と何の関係もないがクジラの時に大被害を日本が被ったら反捕鯨国家から何か言われるだろうな、とかヤギに蹂躙されたらいたるところを食い荒らされた、という様なマスコミ報道になるのだろうなと思ってしまう。

こすいタリカと言われようとも

2014-07-06 09:57:44 | サッカー

放送していたTBSは死闘とか言っていたがオランダからみれば自分たちが試合中に死にそうな確率はかなり低かった。

 

あくまでコスタリカから見ればの話だろう。

 

そのコスタリカ、完全に引いてオランダの攻撃をブロックしPKに持ち込んで勝とうというもくろみだったのは明白だった。普通に撃ち合って勝つ確率よりも勝率が5割になるPKを選んだわけだ。

 

ところがオランダ側がPK阻止職人みたいなキーパーを土壇場で投入。あのPKを見た感じだとコスタリカのPK勝率はいいとこ2割というくらいにキーパーが素晴らしかった。一度PK職人の遠藤とあのキーパーの勝負を見てみたい。

 

 

 

しかし今大会の日本の思い出と言えば西村審判の誤審騒動から始まりゴミ掃除と自分たちじゃないサッカーで終わってしまった感がある。

 

Jリーグ審判の杓子定規な判定が世界中で大ブーイングを浴びたが「ファールはファール。ペナルティーエリア内でもそれは全く変わらない」などという日本人警察官の様な考え方はこれを機にぜひ見直して欲しい。

 

数年前、Jリーグの開幕前に行われたカップ戦でPK戦になり鹿島側のキーパーが先にラインを超えたとかでやり直しをさせられた。これなどもJリーグ特有の「ルールはルール」なのである。あの時、俺は「W杯ではこんなの取らない」とネットで書いたのだが当時鹿島は強豪で広島が弱小だった影響もあり「ルールを知らないなら黙ってろ」などと反論された事を覚えている。

 

今日のPKなどももし西村氏があのような騒動を起こさずこの試合も吹いていたら、と思うと正直寒気がするしクロアチアの人は数十年はあの判定を忘れないだろう。


町内会の集団的自衛権

2014-07-03 22:14:15 | 政治

アンケートを取ると反対が多い様で。戦争が出来るとか戦争に巻き込まれるとか。まあ、ここら辺のミスリードは上手ですな。そもそも詳しい奴になると難しく説明しすぎて聞く側の腰が引ける。なのでちょっと町内会に置き換えましょう。

 

まずは自分の町内に置き換えてください。近所に頭のいかれた人がいます。仕事をせずに麻薬と武器密売で食っているチンピラです。これが北朝鮮家。このチンピラが何かと便利なのでかばっている家があります。大家族でやたらと威張る町内会の嫌われ者。これが中国家です。

 

この中国家が最近「うちの敷地はもともともっと広くて勝手にまわりの家が塀を作っただけなんで返させてもらうよ。いくら心の広い私と言ってもだね、限度ってもんがあるだろう」などと言って塀を壊して物置小屋を作り始めている状況です。この家は大昔、ヤクザの親分で周辺の家は皆恐れて貢物をしていました(朝貢)。貢物をすると子分認定されて襲われません。これが中国家が言う「昔うちの敷地は(子分含めて)ずっと大きかった」の敷地範囲となります。沖縄家が中国の敷地、という論法は昔沖縄家が仕事(町内会の便利屋)の都合上中国に貢物をしていたからです。

 

さて、こうなると昔恐怖に怯えて仕方なく貢物をしていた家はどこも戦々恐々です。誰か助けて!と警察(アメリカ)に訴えるものの「実際暴力沙汰にでもならないと動けないんですよね~。一応中国家さんには厳しく言いますんでしばらく様子見で」などとやる気のない返答。

 

さて、そんな町内会で仕方なく日本家が立ち上がるわけです。

 

「あのー町内会の会員同士でトラブルがあった時にうちにも影響がある場合に限ってなら私もひとつ手伝いますので。ご迷惑でなければですけど」

 

貢物をしていた過去を持つ家庭は大喜び。中国家と北朝鮮家(兄弟の家もw)は地団駄踏んで悔しがります。何故なら日本家は町内会で中国家に唯一対抗出来る財力と何と言っても警察がバックについてますから。

 

そんなわけで中国家と北朝鮮家(と兄弟の家)は町内会で日本下げの為にビラを配ったり悪い噂を主婦を使って広げようと躍起です。

 

日本家の中でも家族内で葛藤はあります。特に中国から定期的に招かれてたらふく食わせてもらっているやつなんかは怒り心頭です。「こんな事をしていたら中国さんや北朝鮮さんと大喧嘩になってしまう!我が家は周囲の家と共闘なんかしたらダメなんだ!そんな事をしたら家訓はどうなるんだ、9条は!」まあ本音は中国さんところでめしが食えなくなるのがメインなんですが。

 

どちらにせよ警察と町内会の大半の家庭は大賛成。元ヤクザの親分とチンピラですよ。連中の脅しと融和作戦の最も純粋な目的は何なのかが分かっていれば70年前の情勢を反映した家訓なんぞ何だっての。