チャンスは必ずある。
だが、自ら肝心はことを、見失っているのだ。
「競輪に絶対はない」
競輪は、「走る格闘技」なのだから、アクシデントは付き物!
落車もあるし、失格もある。
「突っ張り先行」も。
車券を買う多くの競輪ファンたちの思惑が裏切られるレース展開ばかりなのだ。
「競輪を知り過ぎたのだ。だから、車券が外れる」宮田虎雄が言っていた。
レース展開を読む、幾通りものレース場面が、長い多くの競輪歴から頭に浮かび交錯する。
そして、思い込みという視野狭窄に陥るのだ。
GⅢ 豊橋競輪開設記念 ちぎり賞争奪戦
7レース
並び 1-7-8 4-2-6 9-3-5
レース評
点数下降気味の高橋だがそれでもこの面子なら機動力上位。竹内−近藤俊と続いて本線充実。三登に乗る黒田の突っ込みに注意
9-3(4.0倍)
3-9(4.3倍)
9-3のラインで決まると思い込む。
このために、対抗の1-7-8ラインを軽視する。
大宮競輪開設記念で、<1-7>の3連単で勝負して、車券を外した悔しさを忘れていた。
この日も、肝心の勝負出目、<1-7の車券を追いかける>と決意したことが実践できなかったのだ。
思い込みこそがまさに<視野狭窄>なのだ。
視野狭窄(しや-きょうさく)とは:
知識や考え方がだんだんと狭くなっている様子。
周りから次第に視野が狭くなっていく目の症状のことから。
結果
1-7 1,410円(4番人気)
1-7-2 5,880円(14番人気)
予 想 |
着 順 |
車 番 |
選手名 | 着差 | 上り | 決ま り手 |
S / B |
勝敗因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
△ | 1 | 1 | 三登 誉哲 | 12.5 | 捲 | 叩合い捲る | ||
× | 2 | 7 | 黒田 淳 | 1車輪 | 12.5 | ク | 絡れも巧追 | |
注 | 3 | 2 | 河野 通孝 | 2車身 | 12.7 | 切替え伸び | ||
○ | 4 | 3 | 竹内 智彦 | 1/2車身 | 12.8 | 外張り一杯 | ||
5 | 6 | 坂上 樹大 | 1/4車輪 | 12.6 | 失敗ライン | |||
◎ | 6 | 9 | 高橋 晋也 | 1/2車身 | 13.0 | B | 叩合捲られ | |
7 | 5 | 近藤 俊明 | 6車身 | 13.3 | 捌かれ後退 | |||
8 | 8 | 近藤 修康 | 1/2車身 | 13.0 | 捲りに切れ | |||
▲ | 9 | 4 | 宮下 一歩 | 7車身 | 14.1 | 叩合い敗れ |
戦い終わって
宮下一歩が赤板過ぎに出て先行態勢に。打鐘過ぎ巻き返した高橋晋也と宮下、115期の同期同士で踏み合う。
バックから三登誉哲が捲って前団を飲み込んだ。「相手が徹底先行型だから、確実に中団は取って行こうと。高橋君が構えてくれれば先捲りを考えていたし、もがき合いなら決着付いてから捲ろうと思っていました。ただ、落ち着きすぎてしまったかも。もう少し早めに仕掛けて行けばもっとラクに行けたのかも。バックは向かい風だったけど、自分は気にならなかったです」。
三登に続いた黒田淳が二着に入り、ラインでワンツーを決めた。「作戦はしっかり中団を確保。三登君は良いタイミングで行ってくれました。駆け出しが良い勢いだったし、気を抜いてしまったら離れると。(竹内智彦に)持って来られると思ったけど、一杯だったけど何とか粘りこめて良かったです」。
三着に入ったのは宮下を目標の河野通孝。目標が捲られるもうまく立ち回って直線食い込んだ。「宮下君との作戦会議では『力勝負します』との事だったので、何とか自分はサポートしてあげられたらと。高橋君が思ったより早く仕掛けてきたから、脚が整わなくて。それに全然余裕が無かったですね。宮下君は最近若手の中ではいない走りをしてくれました。彼とは初めてだったと言うのもあるけど、もう少し気持ちに余裕が持てていたら何とかできたかもしれませんね」。
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