
憲法9条、野中先生ご逝去など(石破茂) - BLOGOS(ブロゴス)
野中広務さんと言えば沖縄ですね。1999年小渕政権での沖縄側合違に繋げたのは彼の功績でしょう。しかし2006年、小泉政権で変更を指定され、実質的に拗れたと思っています。恐らく今の政治家には無理ですね。
次に改憲ですが、立憲主義を唱うならですよ。政府を縛ると言う前提がある以上、国民が自らの意思で条文を是認したと言う事実が必要。だから、改憲を前提にしないと成り立たない。
日本の憲法は、解釈を積み重ねて来た結果。だから立憲主義は馴染まないんです。その解釈の積み重ねを容認して来たのは政治家の怠慢。
例えば二章九条が厳密に【あらゆる戦力の不保持を唱って居る】のなら、1952年の保安庁設置の時点で憲法改正が発議されて無いとおかしいんです。その欺瞞の上に立っているのに立憲主義を唱うのは余りにも酷い。
とは言え、私は自民党草案にも、三項加憲にも、立憲的改憲にも反対。立憲主義に拘らず、三権分立と法の支配に従うなら、最高裁判所が違憲判決を出さない限り自衛隊は合憲です。憲法学者には司法権は無い。だから現時点では【護憲】で十分だと思ってます。
私の理想を言えば、国防のアメリカ依存を脱して国際的に極めて自由な政治・外交を実現する事に有ります。
【憲法第二章 平和主義】に国連中心主義・国連憲章第7章の積極的で厳格な解釈と、更にニカラグア事件での国際司法判決を厳密に履行した条項を設けアメリカの恣意を防ぎます。
【第三章 国民の権利及び義務】に強制兵役に対する良心的拒否条項を設ける。
徴兵は募兵が滞った際に自由を守る為の国家の権利だが、しかし、そこには良心的拒否権も付加されるべきだと考えます。
国家とは国民が良好に過ごす為の政治的保護を付加する人為的集団なのだから、政府が専断的に国民を消費する事自体が間違ってるんです。だからこそ「徴兵に至るのは間違った政治判断なのだ。」と定義して政府は常に「如何にすれば募兵を継続出来るか。」を考えるべきと帰結します。
【第四章 国会】に議会統制条項<国民統制条項を設ける。
軍隊なのだからシビリアン・コントロールは当然。更に今の自衛隊にも必要です。確かに武装警察を脱し無いが、曲がりなりにも世界屈指の武力主体なのだから当たり前ですよね。
【第五章 内閣】に最高指揮官と対する戦争権限抑制条項を設ける。
最高指揮官、つまり総理大臣の戦争権限は厳密な正当防衛に限定されるべきと考えます。具体的な急迫不正の侵害が有ること、他に侵害を排除して日本国、無いし密接(同盟)な関係に有る他国を防衛する手段が他に無い事を厳密に解釈すべき。
集団的自衛権に関して、特に敗戦国日本の場合は、同盟関係と、ニカラグア事件での国際司法判断のような、日本国として【国家と認めた主体の求め】を絶対条件にすべきで、クェートの様に具体的な侵略行為が認められた場合は国会承認(例えば国会議員の3分の2以上の賛成)を前提にした飽くまでも国連憲章を厳格に解釈する正当防衛に限定すべき。つまりイラク戦争のように7章型に依らない、有志連合とした場合は参戦出来ない仕組みが必要で、それは第二次世界大戦での反省として帰結できる。
まず、これ等を設ければ【第二章・九条二項】の〘戦力不保持を改定〙しても、アメリカの言いなりには成らない筈です。その一方でフルスペックの集団的自衛権を是認し、多国間同盟を組む事でアメリカに頼らない安全保障体制を作り上げる。そして、その中での政治的駆け引きを可能にし、アメリカが理不尽な要求をして来た場合に集団で拒否できる体制を作る。また、そうする事で国防の利害割合を日本優位にし、例えば、地位協定の抜本改定や、またアメリカ軍基地の削減。横田空域の返還など、双務性、更には【より有利な条件を引き出す】。
まず沖縄を見るべき。1607年の島津侵攻から今日までの歴史を鑑みれば虐げられて来たとしか思えない。しかし、バカみたいに反米運動に興じられるほど純粋では有りません。やはり国防のアメリカ依存を無くし、「嫌な物は嫌。ダメな物はダメ。」と言えるようにしなければ成らないと思います。
しかし、それは現時点では無理だとも理解してる。そもそも〘国連中主義は左派で無ければ出ない発想〙でしょう。しかし、今は似非平和主義の盲信しかしない。だから今回は問題の解決を未来の良心に託す為に【護憲】を推すんです。
石破さんには申し訳ありませんけど、自民党草案にも反対なんです。一番ハードルが高いのは私かもな。