tontonjyoのブログ

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続 #トランプ大統領 の #エルサレム 首都認定の動機考の勉強メモ

2018-01-12 07:15:13 | 日記


#トランプ大統領 の #エルサレム 首都認定の動機考 の続き


勉強メモ。この辺をおさらいしないと背景が掴めないからね。

1948年。太平洋戦争の終戦後間もなくだね。イスラエル建国を巡って始まった第一次中東戦争なんだけど、こっから現代まで紆余曲折。 

あれ。スエズ動乱以降の中東戦争シリーズは総体的に、アメリカ・イギリス・フランスがイスラエル側に作用し、ソ連がアラブ側に支援すると言う典型的な代理戦争の意味合いもかなり強い。

プレゼンスもそうだが、まぁ金だろうなぁ・・・中東地域の利権や武器売買などの経済的な動機が重きを置いてるのも確かだよね。だから例えば、初期にイスラエルに支援し、また武器の供給をしていたイギリスやフランスは事態が進むに連れ利害関係が変化して六日間戦争以降、特に燃油関連でアラブ側に回ってるようだ。

更に中国やイラン革命後のイランが武器供給や軍事支援でアラブ側に入れ込むなど、大国や周辺諸国の経済的・思想的利害関係が入り混じってる。まぁ、今のイランの敵視もこの辺の影響だし、そこにシーア派vsスンニ派や、クルド人vsトルコ・トルクメン人とかが相まって、現在の中東のグチャグチャな感じは当に自明なんだね。ここまで来ると実際は訳解りません。

ただ、やはり第一次中東戦争はイスラエル独立戦争的な意味合いがかなり強いと思うよ。しかしまぁ、未だに三項加憲って、半ば主権を諦めた日本からすれば、シオニズムに拘るイスラエルって羨ましくもあるし、ユダヤ系アメリカ人や、ゴルゴダの丘・聖墳墓教会を巡るキリスト教福音派のロビーも当然だけど、それにも増してアメリカが親身になる意味も解る。確かに背中を任せられる雰囲気だからね。

ただ、キリスト教原理主義とも言える福音派が、キリストを処刑したユダヤ教と仲が良いと言うのも何となく解せない気もする。敵の敵はイスラム教な雰囲気なのだろうかね。それはさて置き。


第1次世界大戦でオスマン帝国がドイツに味方し敗れ、その後1918年、パレスチナはイギリスの国連委任統治下に置かれたんだけど、1917年に同国で出されたシオニズム支持宣言(バルフォア宣言)に基付きユダヤ国家の樹立を目指すユダヤ人と、パレスチナ国家の独立を求めるアラブ人との間で衝突が絶えなかったんだよね。

手に余ったイギリス政府は第2次世界大戦後に問題の解決を国連に委ねる事にする。その結果、1947年にパレスチナを《アラブ国家》と〚ユダヤ国家〛に別け、更に【エルサレムを国連管理下の国際都市】に分割する、総会決議181号を採択する事になるんだけど、ここが今回の〚トランプ首都宣言〛と〘対する抵抗〙に繋がる訳だね。

決議を受けて翌年、イスラエルは独立宣言をするんだけど、当然、アラブ人側は拒否し、その実施を実力で阻止しようと更に、エジプト・シリア・ヨルダン・レバノン・イラクの軍隊がパレスチナに攻め込んで戦争へと発展して行く。これが第一次中東戦争だね。

戦況的には最初、アラブ側が優勢だったんだけど、その後、イスラエル側が巻き返し、開始から2年、国連の調停でアラブ各国と次々に休戦協定を結んで行く事になる。.。oO○雑感(普通、主権有っての物種。どこかの誰かさんみたいに【総玉砕】なんて言い出さないものだよな・・・)

結果的にイスラエルに有利な形で協定が結ばれたから、分割決議で示されたよりも更に広い範囲に支配を及ぼす事に成るんだわ。それが今の入植地拡大に繋がって行く訳だよね。そして、この戦争の結果、大量のパレスチナ人が故郷を追われて難民になる。

イスラエルはその後、国力を増して行き。スエズ動乱(第二次)→六日戦争(第三次)→十月戦争(第四次)と争いは続いて行く訳です。そして第三次中東戦争の戦後処理として裁決された国連安保理決議242号と、第四次中東戦争の戦後処理として裁決された338号に一応は押さえ付けられてる形に成っている。そして前回書いた【#トランプ大統領 の #エルサレム 首都認定の動機考】に繋がって行くんだね。


因みに今のエルサレムの中は《ユダヤ人居住区》〘アルメニア系(キリスト教徒)居住区〙〚アラブ人居住区〛と、其々の属性毎に分かれて居るらしいんだけど、重要な場所って大方アラブ人居住区に成ってるらしい。



【参照】ウィキペディア