現在の仕事を始める前に、英国の日本支社の代表をしていました。
その会社の創業会長は事業が成功し、莫大な資産を得ると、米国で航空機のライセンスを取り、小型ジェット機を購入しました。
その飛行機を自ら操縦して、英国から来日したとき、顧客である自動車会社を訪問することとなり、東京から名古屋まで会長所有のジェット機に搭乗する機会がありました。
飛行ルートは羽田から伊丹空港でしたが、羽田の滑走路を確保できた時間は朝6時でした。
午前4時には空港に行かねばらならず、都内のホテルに前泊、タクシーで会長と羽田に行きました。 羽田には通常の乗客が乗降するターミナルとは別に個人用の自家用飛行機の発着用のターミナルがあり、自家用飛行機の発着を支援する会社がありました。この会社の人たちが給油から滑走路への誘導をしてくれます。
航空法の規定で、乗客に避難経路や安全ベルトの案内をするのは乗務員(この場合、会長)の役目で、私は、客として座っているだけでした。 名古屋まで飛行時間は30分くらいです。 途中、会長は自動操縦にして、富士山が見えたと、写真を撮って喜んでいるうちに名古屋に到着しました。
この後、伊丹空港から客先企業まではタクシーで約1時間を要し、この旅程は、新幹線に比べて何の時間的メリットもありません。 この後、訪問先の企業の方と面談しましたが「新幹線で来たのですか?」と質問され、創業会長はこれには何も答えず微笑するばかりでした。
ちなみにビジネスジェットをチャーターして東京から北海道に行くと600万円以上かかるようです。