メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ぼくらの7日間戦争

2019年12月15日 | 映画
ぼくらの7日間戦争
を観ました。


いつもひとりで本ばかり読んでいる、鈴原守。話し相手といえば、同じ歴史マニアが集うチャットのメンバー。
「青春時代は、人生の解放区よ」。
平均年齢還暦越えと思われるその場所で、今日もメンバーの一人が、恋に悩む守にからかい半分のエールをくれた。
片思いの相手は、お隣に住む幼馴染の千代野綾。しかし綾は、議員である父親の都合で東京へ引っ越すことを迫られていた。しかも、いきなり一週間後。それは守が密かにプレゼントを用意していた彼女の誕生日の目前だった。
「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」。
やり場のない綾の本音を聞き、守は思い切って告げる。
「逃げましょう……っ!」。
綾の親友・山咲香織をはじめ、明るく人気者の緒形壮馬、ノリのいい阿久津紗希、秀才の本庄博人までもがこの逃避行に加わり、駆け落ちを夢見ていた守は拍子抜けするが、特別な夏の始まりには違いなかった。
もはや観光施設にも使われていない古い石炭工場を秘密基地に、ただ7日間、大人から隠れるだけのバースデー・キャンプ。
それは、少年たちの精一杯の反抗だった。立坑櫓たてこうやぐらから屋上へと登れば、どこまでも高く広がる空が、彼らを迎えた。
だが、その夜、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会ったことで、事態は想像もしなかった方向へ向かう。
不法滞在で入国管理局に捕らわれかけていた所を間一髪助けると、はぐれた家族を探しているのだと、守たちに打ち明けた――
2日目の朝、今度は武装した入国管理局の職員が、マレットを連れ去りにハンマーを振りかぶり工場へ突入してきた。守は、仲間たちの協力のもと、敵の撃退作戦を決行する!


村野裕太監督です。

アラフォーな自分には実写版のぼくらの七日間戦争はめちゃくちゃリアルタイムで見ていた映画ですし、原作小説もとても流行っていました。
そして主題歌を担当していたTMネットワークはまさしく時代でした。

この期間を経てアニメ映画化するのは悪くない企画だとは思います。
ただ昔の実写版を映画化したわけではなく、同タイトルではありますがかなり内容は別物です。

地味で目立たない男子とみんなが憧れるクラスのマドンナ的な露骨なお嬢様の恋愛。
そんな片想いの相手のお嬢様が隣に住んでいるという夢のような設定でした。
そして幼馴染なのでクラスメートの殆どに無視されてるのにその子にだけは優しくされるし悩み相談されるという羨ましい設定でした。

完璧な計画と順風満帆に見えたスタートにウキウキワクワク感がありましたが。
こういう秘密基地にみんなで隠れるという昭和から変わらないドキドキワクワクする子供の世界観は好きです。

ただもちろんあっという間に想定外の出来事が起きて。
雪だるま式に事態は大事になっていきます。
そして現代の風潮を反映してインターネットを通じて世間をも巻き込む大事になっていきました。
短い尺の映画なので結構展開早めで事態の割に印象は薄めな印象でした。

劇中の音楽やら始まり方、疾走感やエモさの作り方は君の名は。が今の日本のアニメーションのフォーマットって気がします。
物語はいよいよな破綻するような状況になっていきましたが、それを綺麗にまとめるもちろんの清々しいクライマックス。
とかくアニメーション映画はクライマックスの盛り上がりの作り方がとても重要ですが妥当だったと思います。

そして唯一予定調和的ではないびっくり展開がありましたが、まあ現代の物語はこうなのかな?って思いました。
予定調和を裏切るような作品だとは思っていなかったので素直にびっくりしましたね。

主人公の声優は北村匠海でした。
彼らしいもじもじしたキャラクターだったのでよく合っていました。

ヒロインは芳根京子でした。
声質が若くて可愛いので違和感なく見れました。

宣伝通りに宮沢りえが回収するかのように出てきてとても嬉しい気持ちになりました。
そこで流れる音楽含め多分アラフォーな世代にはとてもノスタルジックなシーンでした。

期待したほどでは無かったですがライトなアニメとしてそれなりに楽しめました。


そんなわけで4点。
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