メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

47、モン・サン・ミッシェル

2013年03月23日 | 魂の旅立ち
朝から宿主催のモン・サン・ミッシェルツアーに参加。
ダンサーの子にモン・サンをミシェったってください言われて出発。

男3女3で非常に和気藹々なドライブ。
パリから4時間近くかかる道程。
途中のサービスエリアで軽く腹ごしらえなどしながら。
みんなは寝たり話をして盛り上がったりしながら移動。

到着したモン・サン・ミッシェルは流石になかなかのクオリティの観光地。
日本人に人気らしく、島の中は日本語表記がいっぱい。
観光地としての円熟された完成度は凄い。

みんなでオーディオガイドを聞きながら聖堂を巡り、盛り上がったりはしゃいだり記念写真を撮る。

一人ぼっちで始まった僕の放浪。
周りではしゃいでる日本人たちに嫉妬を感じながら嫌悪しながら一人で旅したひと月以上。
僕の旅は成長を続け、旅先で沢山の仲間と出会い、こんなふうに和気藹々しながらモン・サン・ミッシェルを観光してるのが信じられなかった。
一人で言葉も発することなく放浪してた頃に見ていた向こう側に今居るのである。

聖堂を見た後は名物のオムレツを食べながらビールを飲む。
なんとも楽しすぎる時間であった。
オムレツは評判通り美味くはない。

昨晩いじり倒した男の子も居たので相変わらず突っ込みどころ満載の一日だった。

以前使ってた携帯の初期に選べる待ち受け画像にモン・サン・ミシェルがあり、僕はそれを待ち受けにしていた。
暇な待ち時間などに僕はぼんやりとその写真を見ていた。
「何処にあるんだろう・・・世界には綺麗な場所があるんだな・・・」
そんな風にいつも思って見ていた。
自分と全く無縁だと思ったし一生その写真の場所に行くことなんて無いと思っていた。
しかし僕の旅はモン・サン・ミシェルをも攻略した。

行きたい場所に行くことを実現するのに必要なのは些細なことである。
そこに向かうだけである。
向かっていると着くのである。

イタリアに来た時、フランスはとても遠かった。
スペインなんて遥か彼方の世界に感じて到底そこまで行くことは無いと思った。
ましてやポルトガルなんてもはや存在してるのかすら疑問だった。
モン・サン・ミシェルも同様に果てしなく遠かった。
どんな場所も行き方もわからないし、行き方の難易度が少し上がるだけでもう行くことは無いと思っていた。
でも僕は一歩ずつ進んだ。
電車に乗ってそのそばに行く、それを繰り返していた。
ロカ岬に向かった、パリに向かった。
果てしなく遠かったそれらの場所は今はもうとても近くに感じる。
必要なのはお金と行きたいと思う気持ちだけである。
架空のようだったが、そこに現実に世界が存在している事を知った。
旅に出て良かった。
ここまで来て良かった。

宿に戻るとまたリビングでいつも通りおもしろトーク。
この頃になるとすっかりみんなの心を掴み会話の中心的な存在になっていたので、
みんなが「聞いてください」的な感じで僕の周りに集まってきて面白い話をしてくれる。

爆笑爆笑また爆笑な夜。
そして情報交換も盛んなので次の目的地ロンドンに詳しい人はロンドンの事を教えてくれる。

海外での日本人との交流は信じられないくらいの濃密さがあるのです。
宿はしんどいがパリに集まる日本人たちとの交流はホント素晴らしい体験である。

辛かったけど、本当に・・・本当に頑張ってきた僕の一人旅は今絶頂を迎えて居ると実感できた。
そうして燃え尽き症候群にも似た疲労感、ホームシックも感じている。
日本人達と交流したことにより余計に日本の人々が恋しくなった。

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