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メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

わたしはマララ

2015年12月15日 | 映画
わたしはマララ を観た。

2014年に史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユサフザイさんのドキュメンタリーです。

この子にちょっと興味があったので観てみました。

不都合な真実のデイヴィス・グッゲンハイム監督です。

いやぁ、なかなかの名画でした。

この映画を見る前のマララの印象は正直さほど好印象ではなかったです。

ちょっと誤解を招くかも知れないですが、
僕は世のフェミニストにあまりいい印象を抱いたことがあまり無いです。

とかく日本社会では男が下の差別を受けることの方が多いくらい、
今は決して男社会とは思っていないです。

この子も若いのにえらいね、
くらいじゃないの?とかなり失礼な偏見を抱いていました。

しかしそれは大きな間違いでした。

その間違いを知れて、彼女の偉大さを理解できただけで観た価値はありました。

日本なんかとは状況が全然違い、彼女の訴えは実にシンプルでわかり易いです。

政治上の理由等で教育を受けれない少女たちにも教育を!との訴え。
パキスタンはタリバーンの恐怖政治により女性の権利はかなり奪われていて。

なんと彼女が勇気を持って立ち上がり活動を始めたのが11歳の時。
15歳くらいと思われる頃からの演説の映像なんかは沢山流れますが、
びっくりするくらいの演説力とカリスマ性でした。

どんな才能を持てばこんな子供が作られるのか?
父親も思想家でその若さ故に、父親の代弁者なのでは?の批判も受けますが決してそんな感じでも無いです。
心底の活動家であると思われました。

そしてタリバーンの銃撃を受けて死にかけます。
こめかみとと首に銃弾を受けて生死をさまよう大手術と大変なリハビリの後に復活します。

パキスタンの女の子の知識はほぼ無いですが、
他の子と比べてもかなり可愛いルックスをしているように思えましたが、
手術後は顔面の左側は動かないし、ちょっと可愛さも失われてしまっています。
女の子としてはかなりショッキングな事態にも思えますが、
全然へこたれることもなく活動を続ける姿には感動します。

事件後イギリスに移住しましたがまたパキスタンに戻ります。
どう考えても恐怖で精神病になってもおかしくないような出来事と現在の状況ですが、
自分を撃った人たちのことも全く恨まないと言います。

手術や手術後の姿、体を動かせないリハビリ中の風景は相当胸が痛くなるものでした。

やっぱり16歳の少女だけあって私生活の風景はただの女の子、子供です。
実にピュアで本音でしか喋らない印象を受けます。

ただ意見を言っただけで頭を撃たれた女の子がまた普段の生活に戻れるだけで凄いのに。
まるでそれを逆手に取るかのように未だに活動する姿は尊敬しかないです。

嫌味のない程度に叙情的な風景を差し込む監督の手法もかなり見事でした。
ちょいちょい差し込まれる水彩画調のアニメーションもかなり好みのもので良かったです。

何よりとにかく演説力に脱帽で、
自分もこういう演説ができる人間になりたいと素直に憧れてしまいました。

「One child, one teacher, one book and one pen can change the world」

名言でしょう、サブイボで涙出ましたよ。

今後もっともっとこの子の事を学んでいこうと思いました。
ひとまず本を買おうと決意しました。


そんなわけで8点です。
みなさんもまずユーチューブで彼女の演説を観てみるといい。

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