メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

エル ELLE

2017年09月27日 | 映画
エル ELLE
を観ました。


新鋭ゲーム会社の社長を務めるミシェルは、一人暮らしの瀟洒な自宅で覆面の男に襲われる。
その後も、送り主不明の嫌がらせのメールが届き、誰かが留守中に侵入した形跡が残される。
自分の生活リズムを把握しているかのような犯行に、周囲を怪しむミシェル。
父親にまつわる過去の衝撃的な事件から、警察に関わりたくない彼女は、自ら犯人を探し始める。
だが、次第に明かされていくのは、事件の真相よりも恐ろしいミシェルの本性だった──。


ポール・ヴァーホーヴェン監督です。
一昔前のハリウッドで活躍された監督ですね。
氷の微笑が代表作ですが、今作もそのラインに遠からずでしょうか。

ただ彼の過去の作品から想像するようなハリウッド感は無く、完全なフランス映画でした。
勿論全編フランス語というのもありますが、
繊細な描写も映像の質感もフランス映画って感じです。

冒頭、まだ物語の説明やら人物設定もわからない状況でいきなりレイプされるところから始まります。
説明どころかまだ映像がない画面黒のシーンでレイプ音から始まってました。
なかなか衝撃的ですが、その後の展開もそれに劣らず衝撃的でした。
主人公はゲーム会社の社長ですが、そのゲームの描写もグロテスクで。
主人公は倫理的なしっかり社長に見せておきながら、
性に対してはなかなか変態的で。
それの境界線が非常にわかりにくいところがずっと気になりました。

え?コレは駄目なんだ。
あれ?受け入れてるわけじゃないの?

みたいな気分になりながら観ていました。

レイプ犯は誰なのか?的な要素もありますが、それは適度なタイミングでわかります。
するとレイプ犯との微妙な駆け引きが始まります。
この辺が一番謎でしたね。

主人公は離婚しているので不倫ではないですが、無二の親友の彼氏との情事。
失楽園的な不倫の雰囲気はプンプンでした。
プレイも変態的でしたし。

息子がまたそれを遺伝したかのように変な価値観があって。
なかなかイカれた彼女と付き合っています。
その彼女の出産シーンが個人的には怖かったですねー。
こんな出産、一番怖いですよ、男としては。

クライマックス含め主人公が何を考えているのか?
が最後までさっぱりわからなかったですが、そこに非常に引き込まれました。

主人公はイザベル・ユペールが演じていました。
フランスでは大女優って感じですね。
年齢の割には非常に綺麗でスタイルも良いと思いますが・・・。
60半ばで惜しげもなくヌードを披露したり、自慰行為したり。
日本では考えられないですね。
この辺を踏まえて、そもそも性にオープンな印象のフランスならではな映画だと思いました。
演技は非常に上手でした。
レイプ犯以上に彼女が怖かったです。

聞きやすいフランス語でフランス語の勉強にも良かったですね。


そんなわけで7点。
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