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メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

紙の月

2014年12月13日 | 映画
紙の月 を観た。

1994年。梅澤梨花(宮沢りえ)は、子どもには恵まれなかったものの夫(田辺誠一)と穏やかな日々を送り、契約社員として働く「わかば銀行」でも、丁寧な仕事ぶりで上司の井上(近藤芳正)から高い評価を得ていた。
裕福な独居老人の平林(石橋蓮司)も、梨花の丁寧な仕事に信頼を寄せている顧客のひとりだ。
厳格なベテラン事務員の隅(小林聡美)、まだ若くちゃっかり者の窓口係・相川(大島優子)ら、支店では様々な女性たちが働いている。
一見、何不自由のない生活を送っている梨花だが、自分への関心が薄く、鈍感なところのある夫との間には空虚感が漂いはじめていた。
ある夜、梨花は平林の家で一度顔を合わせた、孫の光太(池松壮亮)と再会し、何かに導かれるように、大学生である彼との逢瀬を重ねるようになる。
外回りの帰り道にふと立ち寄った、百貨店の化粧品売り場。
支払い時にカードもなく、現金が足りないことに気付いた梨花が手をつけたのは、顧客からの預り金の内の1万円。
銀行に戻る前に、すぐに自分の銀行口座から1万円を引き出して袋の中に戻したが、これがすべての始まりだった。
学費のために借金をしているという光太に、「顧客からの定期の申し込みがキャンセルになった」という方法で手に入れた200万円を渡す梨花。
顧客から預かった300万円を自分の通帳に入れたり、自宅で定期預金証書や支店印のコピーを偽造するなど、横領する額は日増しにエスカレートしていく。
上海に赴任する夫にはついて行かず、光太と一緒に高級ホテルやマンションで過ごす時間は贅沢になり、梨花の感覚と日常が少しずつ歪み、暴走しはじめる。
少額ずつではあるが梨花に返済していた光太の行動にも変化が現れ、大学を辞めたことを告げられた頃、事務員の隅が、銀行内で不自然な記録や書類の不備が続いていることに気付き、不審を抱きはじめる。
疑いの目を向けられ、追い詰められた梨花が取った行動とは?そしてその先に彼女が見たものとは・・・。

って話。


角田光代原作、吉田大八監督というなかなか期待できる企画です。

その期待通りなかなか面白かったです。

宮沢りえって全然好きじゃないですが、
やっぱり演技上手いしかなりのはまり役だったと思います。
濡れ場はなかなか濃厚で興奮出来ました。
相当素晴らしい演技でした。

池松壮亮は叩き上げって感じのイメージがありますが、
素晴らしい演技派ですね。
どの作品で見てもハズレ無しですね。

しかし暗い気持ちになる実に嫌な物語ですね。

本当に誠実な地味な女性が少しずつ横領に手を染めていく様、
転落していく様の描写は見事でした。

不倫に走るシーンは急でちょっと不自然でした。。。

とにかく誰も知らないところで徐々に悪が膨らんでいく様、
誰も人生の中でこういう人に言えないやましい事をしたことってあると思いますが、
そういう秘密のテイストが見事に表現されていたと思います。

小林聡美が実にいいスパイスとして流石でしたた、髪型は変だったけど。。。
出番は少なめでもこの人が物語の背骨的なポジションでした。
徐々に宮沢りえを応援する気持ちになるので、小林聡美が怖くて仕方なかったです。

なんにおいても宮沢りえです。
好きじゃなくても絶賛するお仕事でした。
コレは日本アカデミー賞取るでしょうね。

ラストは結構衝撃的でした。
予想外のラストでした。


そんなわけで7点です。


日本アカデミー賞の匂いがかなりする映画です。

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