メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

幸福のアリバイ〜Picture〜

2016年11月22日 | 映画
幸福のアリバイ〜Picture〜
を観ました。


ヤクザの葬式とは知らずに会をとりなす葬儀屋と、故人の残した遺書の内容で揉める親族・知人・息子。
婚期を迎え、好条件の見合いに目がくらむ女と、運悪く浮気が発覚する男。成人式というハレの日に、スーツではなく特攻服で行こうとする息子と、それを必死に止める両親。
出来ちゃった結婚をし、出産を控えた妻の元へ向かう夫と、あからさまに八つ当たりをする義父。
ひとりの女性をめぐり、超一流のプロ野球選手に無謀な野球勝負を挑む、うだつのあがらないフリーター男。
一種風変りな登場人物たちは、どこか共感できる悩みを抱いた普通の人々ばかり。
そんな悩める人々が惑う様子をコミカルに描ききった、泣き笑いのヒューマンコメディ!


陣内孝則監督、喜安浩平脚本です。

最近の日本映画は名画が多いのでこういうのにもほんのりの期待をして観に行きました。
が、残念ながらかなり厳しい作品でした。

終始コメディなのでしょう、役者にかなり自由に演技させて、その能力を引き出して居るのは伝わりましたが、
全く笑えませんでした。
2時間スベり続けな感じです。

そして、いかんせん物語が平凡過ぎて厳しいです。
主にワンシチュエーションの会話劇ですが、映画にするような内容ではありません。
その辺の会話より平凡で深みもないです。
それを延々と見せられるのは苦痛でした。

近年のハイセンス作品では1秒で済ませるようなことがあるような内容を、10分20分とダラダラと見せられます。
早送りボタンがあったらみんな押してしまいそうな感じですね。

同じやり取りをしつこく見せられるパターンも多すぎました。

うざいキャラが多めで感情的なやり取りも多く、ローセンスでした。

テーマとしては葬式、成人式、結婚、出産などかなり感動するような場面を扱っていますが、
それなのに全く感動的に描いておらず、狙いは謎でした。

席を立つ人もチラホラでした。
自分も途中で帰りたいくらいの気分でした。

しかし、タイトルや複数のエピソードで描かれる内容から、
一体どんな着地をするのか?一体どんな仕掛けがあるのか?
と散々想像しましたが。。。

まさかの何の繋がりもなく、何処にも着地しない衝撃のラストでした。
衝撃のラストを作る映画は多いですが、ここまで何もしない方が余程衝撃的ですね。

出演者はかなり豪華で、
大地康雄、木南晴夏、山崎樹範、中井貴一、木村多江、柳葉敏郎など豪華です。
それぞれの演技力は見事に発揮されて居たと思います。
ただ物語がつまらないのでその演技力は無駄になっている感じですね。

好みの清野菜名は出番が少なかったですが可愛かったです。

佐藤二朗もかなりらしいキャラをやっていましたが、相当雑に無駄遣いされた感じですね。
正直全く笑えずスベらされていた感じです。

要所要所は上質な締め方してましたが、
とにかく物語の平凡さが苦痛でした。

きっと日常のささやかな幸せとかを描きたかったのでしょうが、
いかんせんここまで平凡で演出も普通だとわざわざ映画にした意図すら謎でした。

コメディがあれば良かったですが、スベりまくりなドタバタ劇を見せられるだけですね。

久々にしんどい映画でした。


そんなわけで2点。
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