メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

かごの中の瞳

2018年10月02日 | 映画
かごの中の瞳
を観ました。


タイのバンコクに暮らすジーナ(ブレイク・ライヴリー)はその日、いつになく緊張していた。子供の頃に両親の命を奪った交通事故で視力を失ったのだが、評判の高いヒューズ医師(ダニー・ヒューストン)の診察を受けることになったのだ。
保険会社に勤める夫のジェームズ(ジェイソン・クラーク)に優しく付き添われ、ジーナは何とか辛い検査に耐えるのだった。
ヒューズは、「角膜の移植手術で、右目の視力は0.4まで回復すると診断する。
「ステキ」と微笑むジーナに、「ステキどころじゃない。最高のニュースだ」とジェームズは歓喜する。
一方で、待望の赤ちゃんが今月も授からなかったと知った2人は落ち込むが、その夜、角膜提供の順番待ちにキャンセルが出て、急遽ジーナの手術が決まる。翌日、眼帯を取ったジーナの瞳には、まだぼんやりとだったが、初めて見るジェームズが映っていた。
感激に涙するジーナだったが、夫の姿は想像とは違っていたのも事実だった。
2種類の目薬を渡され、退院するジーナ。「何が見たい?」という問いかけに「色が見たい」と答えたジーナを、ジェームズは生花市場へと連れて行く。
色の洪水に満面の笑顔を浮かべたジーナだったが、初めて見る自分たちの部屋に、やはり「想像と違った」と失望を隠せないでいた。
そんなジーナに、ジェームズからサプライズプレゼントが贈られる。
新婚旅行で訪れた南スペインを再訪し、そこからバルセロナで暮らすジーナの姉のカーラ(アナ・オライリー)に会いに行こうというのだ。
だが、幸せなはずの“2度目の新婚旅行”で、ふとしたことから気持ちがすれ違う2人。
今まで何ごともすべてジェームズに従ってきたジーナが、自己主張し始めたのが原因だった。
久しぶりに会うカーラと彼女の夫のラモンに歓迎され、夜の街へと繰り出すことになる4人。
ジーナはカーラから美しくメイクを施され、彼女のセクシーなドレスを借りる。
かつて見たことのない艶やかなジーナにジェームズは、まさにラモンの言う通り、“ジーナが見えるようになって目移りが心配”という想いに引き裂かれるのだった。
帰国後、ジーナの変貌が加速していく。髪をブロンドに染め、ジェームズが買い与えた地味な服を捨てて派手なファッションに身を包み、「引っ越したい」と高級な物件を探す。
生まれ変わったように、毎日を楽しむジーナとは正反対に、ジェームズは失意のなかにいた。
ジーナの輝きが増すにつれて、ジェームズの嫉妬も激しくなっていく。
やがてジーナは、同じプールに通っているダニエル(ウェス・チャサム)と公園で偶然会い、親しくなる。
そんな中、突然ジーナの視界が再び閉ざされていく・・・。
思わぬ裏切りに出た2人が招いてしまった〈衝撃の結末〉とは——?


マーク・フォースター監督・脚本です。
最近観たばかりのプーと大人になった僕と同じ監督ですね。

作品の種類は違いますが気怠い暗いテイストは通ずるものがありました。
R15ですがそこまで過激な印象は受けなかったです。
いかにもインディペンデント映画な静かで重苦しいテイストの映画です。

散々盲目の辛さを序盤で見せておきながら、いざ見えるようになるとまた別の不幸が待っているという。
人間の無い物ねだりの本性を描いたような作品でした。

誰も憎むような人間性をしていないのですが、みんなが悪って感じの映画です。
その点で人のネガティブ面をひたすら描いている映画でしょう。

盲目の妻と彼女を献身的に世話するオシドリ夫婦が視力を取り戻した途端にギクシャクしてしまう不条理。

盲目の人の視界を再現するようなシーンが多々ありますが妙にリアルでした。
正確にはこの手の描写に正解は無いのでしょうが説得力がありました。
子供の頃から
「僕が見ている風景や色は人と同じなのだろうか?匂いは同じなのだろうか?」
みたいな疑問に苦しんだことを思い出しました。

映画はタイを舞台にしてますが出てくるのがほとんど欧米人でちょっとアジアっぽさの描写が弱かったです。
もう少しアジアっぽさを出したほうがこの作品のダークさや孤独感みたいなものは出せた気がしました。

あとはスペインを描写していて、大好きなスペインの風景やスペイン語も多くて良かったです。

ブレイク・ライブリーはカフェ・ソサエティ、ロスト・バケーションの印象が強い美人女優ですが、いい演技でした。
セクシーさもあり悲壮感やちょっと謎もあり。
次に何をしでかすかわからない雰囲気が良かったです。

ジェイソン・クラークが夫役でした。
結構よく見かける人だし印象深い役者ですね。
今作でもどんでん返しキャラで見事に二面性を表現してました。
優しさと怖さをうまいこと表現しています。

ダニー・ヒューストンがちょい役で出ていました。

それ風な映画でしたが期待ほどのインパクトは無く面白さも弱かったです。
意味深な雰囲気はありますが、説明描写を減らしているだけにも思えました。
雰囲気は良かったです。


そんなわけで5点。
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