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ボクの妻と結婚してください。

2016年11月13日 | 映画
ボクの妻と結婚してください。
を観ました。


三村修治(織田裕二)。職業、バラエティ番組の放送作家。ガンで余命半年の宣告を受けるが家族に言えずに居た。
妻・彩子(吉田羊)は専業主婦、小学生の息子・陽一郎は苦労するだろう。
どんなことでも「楽しい」に変えて生きてきた修治は、あれこれ企画を練り、家族に残せる「最後の企画」を思いつく。
元・仕事仲間で現在・結婚相談所を経営する知多かおり(高島礼子)に協力を求め、妻の再婚相手を見つけることにする。
そして見つけた理想の再婚相手、伊藤正蔵(原田泰造)の説得を始める。


三宅喜重監督作品です。

余命僅か的な設定は基本的に卑怯だとは思っています。
感動作は出来ればそういうのを抜きにやって欲しい願望はありますが。
なんだかんだでこの手の映画に感動させられる事は多々あるので、
ひょっとしたらめっちゃ号泣させられるやつかも・・・という期待で観に行きました。

結果、特に感動することは無かったです。

織田裕二らしい誠実でピュアなキャラクターが好感持てて見易さはありますが。
泣かそう泣かそうの押し付けを感じさせる仕上がりです。

ちょっとネタバレですが、
終盤かなり衰弱した織田裕二が結婚式の予行練習を提案して、
めちゃくちゃしっかりと立って長尺の演説をします。

日本映画には長尺の演説で感動を作ろうとする作品が多いですが、
自分はこの手の演出はかなり苦手です。
喋りすぎ!って思ってしまいます。

そしてわかりやすいくらいザ・感動的なBGMを爆音で流し始めます。
こうやれば人は泣くんでしょ?的な力技を感じますが、
僕は全然感動しません。

話はベタでそれなりにどんでん返し的な要素はありますが、
かなり予想できる、わかりやすく種がまかれるので驚きも感動も無いです。

織田裕二と吉田羊の演技が素晴らしいのでそれなりのクオリティには仕上がっています。
そのキャスティングは見事でしょう。

織田裕二はやはり演技力あるし存在感が凄いです。
病気の演技はもう少し本気でやっても良かったかもですね。
瀕死っぽい状態からキビキビ状態に戻るのは斬新ですが、あり得なくて萎えました。
それでも人を惹き付ける織田裕二は健在です。

吉田羊はあまり見かけない、ちょっと可愛らしいキャラでした。
キツい役をやる印象が強いのでなんかほんのりキュートさが際立って居ました。
それにしても活躍が目覚ましいですね。

高島礼子がバツイチを得意とした結婚相談所の社長ってのはちょっとあれですが。
相変わらず美しくて老いないですね。

原田泰造は意外にいい演技してました。
近年、いい役をやっていてすっかり俳優ですが今作でもしっかりとした演技力を披露しています。

警戒していた割に全然感動は無かったですが、
織田裕二は存在そのものがひとつのジャンルでやはり惹き付ける力はありますね。


そんなわけで5点。

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