メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

Diner ダイナー

2019年07月05日 | 映画
Diner ダイナー
を観ました。


ようこそ、殺し屋専用のダイナー<食堂>へ
そこは、命がゴミのように扱われる、殺し屋専用のダイナー<食堂>。店主は、元殺し屋で天才シェフのボンベロ。
「俺は、ここの王だ。砂糖の一粒まで俺に従う。」
日給30万の怪しいアルバイトに手を出したオオバカナコは、ウェイトレスとして売られてしまう。
次々と店にやってくる殺し屋たち。
オーダーは極上の料理か、殺し合いか…店主、ウェイトレス、殺し屋たち。
新たな殺し合いが今、始まる――!


蜷川実花監督です。
らしさ全開なサイケデリックで極彩色な世界観な映画でした。

何より藤原竜也のモノマネ芸人には嬉しい、ものまねしたくなる藤原竜也全開です。
今後そっち方面である程度楽しめそうな予感はあります。

冒頭のシーンはなかなか独特で舞台のような作家性があって印象的でした。
そしてあっという間の展開でなんだかんだで殺し屋専用のダイナーで働く羽目になります。

自分はドSなのでこういうドMでもじもじした女の子が危険な場所で働かされる設定は嫌いでは無かったです。
ほぼワンシチュエーションな映画で、狭い世界観で行われる物語です。
地下にあるっぽい感じですが、お店の間取りもよくわからない感じで見せるのは結構効果的でした。

大クセのキャラやらファッションやらで見せていますがちょっと無理矢理感は強めです。
そういう世界観出したいのは十分伝わりますが、それが作品としてしっかり収まってはいませんでした。
服に着られているような状況ですかね。
映画なのでファッション性やらストーリー性も大いに絡み合う要素ですが。

最初は世界観の説明のようなエピソードですが、徐々にバトルに発展していきます。
そりゃあそうなるだろう、、、って違和感は無いのですが。
逆に今までトラブル無く、店を壊されずにやってこれたことが想像出来ませんでした。
時々そういうふうに思わされる作品はありますね。

なかなか豪華キャストがバトルロイヤル状態で戦いますが。
藤原竜也ももちろん強いのですが、もう少し個々のスキルやら強さ感やらバトル的な個性があれば面白かった気がします。

主人公は玉城ティナでした。
元々結構評価していて活動は追ってきましたが、もう少し売れていても良いと思っていたので今作はそのきっかけになりそうですね。
なかなかセクシーなショットもあり、基本的なミニ・スカート的なコスチュームも良かったです。
脇役が多かったですが、主演でもちゃんといけることを証明したと思います。
そんな飛躍の映画になりそうですね。

藤原竜也は先に述べたように大クセのタイプの役です。
ものまねしたくなる藤原竜也です。
なんだかんだでとてもかっこいいキャラでした。

窪田正孝は最近ちょっと苦手ですが今作も自分が苦手なタイプの役でした。
ナチュラル系の演技が好きなのでこの子は反ナチュラル系って感じと思います。
クセが強い役でした。

本郷奏多も窪田正孝と似た印象でちょっと苦手ですが。
今作はやはりクセ強くて、更に体は子供というなかなか面倒な特撮キャラでした。

武田真治は元々かなり評価が高い俳優ですが、今作は他同様大クセの役でした。
この人の場合はなんかこういう役が似合いますね。

斎藤工、佐藤江梨子、小栗旬、金子ノブアキ、土屋アンナ、真矢みき、奥田瑛二が贅沢にも僅かな出番で出ていました。

独自の価値観、美意識を存分に発揮した作品だと思いますが、面白さはちょっと欠けました。


そんなわけで5点。

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