メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ルート225

2009年01月22日 | 映画
ルート225を観た。

田中エリ子(多部未華子)が雨が降るかもしれないと傘を持って弟を迎えに行った何気ない普通の一日。

公園で弟に会い家に向かう。

しかしそこから家に帰ると何故か両親が居ない。

翌日の学校の様子もおかしい。

そこに居る人間は同じだが記憶が微妙に違う。

いわゆるパラレルワールドに兄弟は迷い込んでしまった。


(ネタバレ)
両親だけが行方不明のパラレルワールド。

親戚の叔父と叔母が面倒を見に家にやってくる。

兄弟は何とか元の世界に返ろうと試行錯誤する。

しっかりものの姉と、弱虫の弟はお互いこそが掛け替えの無い存在と認識し、絆を深めていく。

唯一元の世界との繋がりは、元の世界の両親に電話が繋がるテレカ。

強がりでクールなエリ子もそこでは泣いてしまう。

突然降りだした雨と、パラレルワールドに迷い込んだ時と同じ傘。

兄弟は決心して最後のチャレンジを実行する。

ここで元の世界に戻らないと親戚の決定で二人は別々の家に預けられてしまうことになっている。

弟をいじめていた男の子に仕返ししたり、その日と同じ格好で同じ行動をしてみる。

そして夜、兄弟は家路へ向かう。

二人には元の世界に戻って来た願いと確信があった。

祈るような気持ちで二人は玄関の扉を開ける、誰も居ないはずの家に聞こえる足音、きっと母のものだ。

と思いきや現れたのは叔母。

「駄目じゃん」と笑う二人。

そして二人は離れ離れになりパラレルワールドでそのまま暮してゆく。


(評価)
何とも表現しがたい淡い気持ちにさせてくれる素晴らしい映画だったと思います。

子供の目から見える世界、全ての大人も昔こんな感情を抱いていただろうと思われる感情が良く出ていました。

こういう感覚は日本人特有な気がします。
日本人にしか描けないような気がします。

兄弟の決意と作戦から観ている人間も二人を応援したくなり、二人が元の世界に戻れるように祈るような気持ちになります。

そしてこのテイストの映画ならば僕自身これで戻ってハッピーエンドと思ってました。

しかし何と結局戻れず。

しかし兄弟は悲しまず、逆に悲しみを通り越して大笑いしてしまいます。
そこでエリ子が言った
「駄目じゃん」って台詞はかなり良かった、かなり素晴らしい演技でした。

最後は希望に向かって生きているようなエリ子のシーンで終わったので、切な嬉しい感情になりました。

予想外にいい映画でした。

そんなわけで7点。

多部未華子さんはなかなかの演技ものです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 思い出のゲーム | トップ | セクハラの正体 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。