「大雪予報で家篭り」前夜

明日は関東で「20年に１度の大雪」になる恐れがあるという。
明日は土曜日、休みだ。
これは家篭りを満喫できるな…とワクワクした気持ちになる。
外が好天だと、家の中に引き篭っていることに罪悪感を覚えるが、
外が雪に閉ざされたら、家の中から一歩も出ないことこそが、賢明な選択となる。
こたつに入って映画と読書三昧だな。

明日外出しなくて済むよう食料を買おうと、帰りがけに駅前のスーパーＳに寄ったら、
24時間営業の店舗でまだ夜８時にもかかわらず、パンのコーナーの棚が見事に空っぽになっていた。
そばにいたギャル連れが叫ぶ。「震災の時みたいだよ！」。

おお、なんだかすごいなと思い、レジが大行列になっているのにもうんざりして、
（この店は、この時間帯、いつもそうなのだ。だから敬遠している。
　この辺にはスーパーと言えばこの店しかないからだ。
　いい加減、ライバルチェーンが近くに店を出してこないものかと思う）
駅から少し離れたミニスーパーに行くと、そこは品揃えに不足はなかった。
やはり駅前のＳは、レジの行列すらいつまでたっても解消できないような
「オペレーションの甘さ」が、品揃えの読みにも表れているのだろう。
あるいは、窮屈な空間で人が錯綜しすぎて、群集パニックの旋風が巻き起こり、
煽られた客が次々とパンをカゴに放り込んでいったのかも知れない。
「オイルショック」のときみたいに。

朝食用のパン、昼か夜に食べるつもりのラーメンの麺と豚肉、カット野菜、
それに納豆、豆腐、白菜を買って帰った。

途中、高い木立のある公園の裏手を通ると、融雪剤だろうか、白い粒が道路一面に撒かれていた。
「公園の木が高くて日陰になって雪が溶けない！」とかの周辺住民の苦情で、
公園を管理する区が撒いたんだろうか。
ずいぶんスペシャルな対応だと思った。