トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2019.6.23 オプタテシケ山 北海道

2019-07-05 21:48:28 | ブログ

オプタテシケ山頂上から大雪山系、トムラウシ山(右の双耳峰)を望む。2年前に相方と縦走した記憶が懐かしくよみがえってきた。

美瑛岳方面に続く快適な稜線

毎年、この時期に札幌に住む長女に会いに行くが、その時1,2回興味のある山を登ることにしている。今年は十勝連峰にある日本300名山の一つであるオプタテシケ山を登ることににした。○○名山というものにはに特にこだわりがあるほうではないが、名古屋近郊に住む私に不慣れな北海道の山を登る為の参考として○○名山に勢い頼ってしまう。そして今、登っておかないと来年の今頃の体力で登れるかどうか心配な山の最後に残ったのがこのオプタテシケ山だ。昭文社の山と高原の地図によると涸沢林道からの最短コースの往復は12時間40分とある。先週、地元神社の社務所引っ越しで痛めた左膝と腰が一向に改善しない状態で果たして日帰りできるかどうか不安であったが所定のタイムリミットを定めてトライすることにした。

4時10分に涸沢林道登山口を出発(こまで林道に入るのに20分ほど迷った)。北海道は3時過ぎでもう明るい。心配した天気は持ちそうで気分はルンルンである。前日までの雨でぬかるんだ下部樹林帯の道も快調なペースで進み、自然公園も休憩無しで通過し、予定よりかなり早く美瑛避難小屋に到着した。自然公園は期待したようなところではなく実に歩き難かった。このコースは昭文社の地図にのっている標準的コースなのでルートファインディングも必要なく単調に歩を進めるだけなので苦労するということがない。避難小屋前で小休止をとった後、稜線を目指す。まだ少し早いが高山植物もちらほら鑑賞できる。稜線に出ると一気に展望が広がり、いやが上でも高揚してくる。石垣山、べべつ岳までは小さなアップダウンがある程度で歩き易い。どんどんとオプタテシケ山が迫ってくる。べべつ岳の下りだけは歩きにくく、膝を曲げるたびに痛みが来るのでまいった。できるだけ左ひざを曲げないような方法で衝撃をやわらげ、ゆっくりと下った。べべつ岳を下った鞍部はとても広く1泊したいようなところだ。今日は水たまりがいたるところにできていて、高山植物を踏まないように気を使った。そしていよいよオプタテシケ山への登りに入り、スタートしてから約4時間50分の9時前に待望の頂上に到着することができた。気が張っていたせいか、あっけなく着いてしまった感じがした。頂上からの展望は抜群。2年前の6月中旬、黒岳から富良野岳への縦走を試みたがキックステップの多用で古い相方の靴のソールが両方とも剥がれてしまい止むを得ずトムラウシから下山したが、ここからトムラウシまでの工程がとても魅力的に見えて来年はもう一度、水の心配のない残雪期に一人で縦走してみようと密かに誓った。トムラウシから大雪山系に続く雪模様の美しさには絶品だ。振り返えれば美瑛、十勝岳、富良野岳までの稜線が誘惑してくる。ニペソツや石狩岳、遠くは日高の山々も遠望できる。いつまでいても見飽きることはないがそうもいかない。20分ほど至福の時間を頂上で過ごし、去り難い頂上を後にする。下山は同じコース。心配したべべつ岳の登り返しも休憩することなくこなせ、後は下りだけなので気楽になる。途中、2人パーティーとすれ違っただけで、まだこの残雪の時期は登山者が少ない。途中の避難小屋ではまだ11時前というのに10名ほどのパーティーが泊まる準備をしていた(最初からこの小さな避難小屋を山小屋代わりに使いオプタテシケ山を1泊2日で登る人が多いが、避難小屋はあくまで避難する人の為の物だと後に会った地元の人が言っていた)。全行程を通じて写真撮影の為に立ち止まりを頻繁にしたが、腰をおろしての休憩は、登りの避難小屋前、頂上、下りの避難小屋下の雪渓での3回だけだったので、のんびりペースの割に比較的早く13:20に登山口着。展望と高山植物、雪模様に満足できた登山でした。そして、この年齢で標準コースタイム内で歩けたことが嬉しかった。

コースタイム:登り 4時間10分 下り 4時間丁度 (休憩含む)
       総行動時間 9時間10分
      
食糧:オーツスナック1個、ノアールブラックココアビスケット1袋、大福1個(長時間の行動に備え約1kgの行動食を持参したがほとんど未使用)

水:使用した量は2L(3L強持参した)、今の時期と降雨後は水の補給できる箇所は多く、携帯浄水器(自分はソイヤー)を持参すれは、水の持参は稜線往復用に1Lもあれば足りると思う。

その他:
・熊対策として熊スプレーを持参したが、コース中、熊の糞などは一切なかったので、鈴でもあればいいとおもう(今までの北海道の山は30山以上登ったが必ず立派で新鮮な糞に出会った)。
・このコースは降雨後は膝までの泥汚れがひどいのでロングスパッツ装着は必須。
・携帯トイレ必携。
・今年から涸沢林道のゲートに鍵は無い(鍵番号の問い合わせは不要)。



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