朱鷺色の天使

ソロモンオウムをはじめ沢山の鳥さんとの日々、を綴ります。また、元エホバの証人の2世です。そのネタ投下もします。

ホルスの血液検査の結果とホルスの賢さ

2013-01-29 00:14:11 | ペット
ホルスの血液検査の結果をファックスしていいですか?と、先生から電話がありました。すぐに送られてきまして、すぐ先生から電話がかかってきました。「印刷は鮮明ですか?」ちょっと古い家のファックスですが、今日は良いお仕事しましたよ、きれいでした。「はい、きれいに写っています」「お時間よろしいですか」「はい!」そして細かく説明していただきました。なんとまあ、超絶健康ですよ!少し話し合いもしました。そして、先生は聞いてくださいました。「レイ君、元気ですか?」「元気です!!」そしてもう少し説明してくださいまして、「何か疑問があったらいつでもお電話くださいね」とお話されて、電話が終わりました。血液検査代は払いました。けど、この細かい説明は料金取られません。しかも他の子の調子も確かめておられます。プロのお仕事です。

実は、ホルスはすごい賢いです。鳥専門の動物病院に連れて行くとき、ホルスはなんの疑いもなく車に乗ります。ケージに入っている状態で乗せますよ、それは。でも騒ぎもしないですし、鳴きもしません。長い道を行きます。ホルスは落ちついています。ごはんを食べる余裕さえ見せます。そうしていよいよ病院が近づいてきます。いきなりおろおろしはじめます。駐車場に車を止めると絶叫です。「よくもよくもここへ連れてきやがったな!」という意思表示であると思います。無駄な抵抗です。病院の中へ無情にも飼い主は連れ込みます。ああ、もうこうなったらどう考えたって逃げられません。いくら秘密兵器のウンコ爆弾をとばしても、どうしたって逃げられません。なんて可哀想なんでしょう!!

あああ、診察台に乗せられちゃいました。これどうかんがえてもピンチです。でも、でもまだ先生が来ていません!これはもしや、もしかして、先生来ないかもしれません。でもねでもね・・・もうおろおろ。
「こんにちは~」
先生来ちゃいましたよ!しかもケージ覗きます。うわ~これもうホルスとしては、世の終わりですよ。絶叫しますし暴れますし阿鼻叫喚ですね。もちろん、先生は過去にホルスを治療して下さいましたが、手荒いまねは一度もされていません。でもホルスは先生の顔見たら大騒ぎ。

当然保定され、体重を量られ、触診され・・・今回さらに採血まで!その間絶叫が響き渡っていました。やっと採血終わりまして、ケージに返してもらえました。ところが飼い主は先生と話してるし、先生はホルスを見ています。もちろん、採血の後何かあっては大変だから少し観察する為なんですけれど、そんなのホルスは分かりません。おろおろ。しかも先生またホルスを保定しました!!採血の跡から出血していないかどうかのチェックを飼い主とともに行うためなんですが、そんな事情分かりませんから、絶叫ですよ。もうまさか終わりだよね?お家帰れるでしょ?ところが先生と飼い主まだ話してます。もうこれどうなっちゃうんでしょうね。おろおろするしかありません。私はかわいそうなのであやしながら先生とお話をしていました。ちらちらホルスを見て、指を入れて、目で大丈夫と伝えながら。お話がまとまりかけてきたその瞬間です!先生がふふっと笑いました。
「この子、帰れるの分かったのね。」
すっかり安心しています。お話の内容はホルスには分からなかったでしょう。でも話がまとまりかけたことは分かったんです。もちろん帰途はごきげんでした。

これはホルスの賢い事を示しています、けれどもう一つ大事な事に気が付きますか?そうです!私はホルスを気にかけてちらちら見ていましたが、その瞬間に気が付いたのが先生なんですよ。先生は止血の最終チェックが終わったら、ホルスの診察は終わりです。私とお話しています。でも、その一瞬を見逃しませんでした。先生は最後まで・・・ホルスの姿が見えなくなる最後までホルスの事を気にかけていました。だから一瞬を見逃さなかったのです。

私はこの先生とめぐり合えた事を幸せに思います。命を托せる方と出会えました!人間の治療も同じです。治療の末、亡くなった場合、遺族が流す涙が悔し涙であるか、心からの悲しみの涙であるか・・・もちろん、若くして亡くなれば、だれだって悔し涙を流すでしょう。でも思い出したときに・・・時間を経て思い出したときに流す涙が悔し涙であるかどうか・・・それは信頼できる先生と出会えたか否かで別れることでしょう。そして、信頼できる先生が、人によって違う事でしょう。寿命の長さも違うでしょう。でもやはり信頼できる先生と出会ったか否かは大きいと思います。

もう一つ、ホルスの賢いエピソードがあります。
ホルスは爪切りをほったらかしにされていた上に合わないサイズの止まり木で飼育している環境でしたので、家の子になったときにはしょっちゅうまめに切らないといけない位くせがついていました。伸びるとぐるんと丸く伸びます。上手く表現できないんですが、ともかくまめに切らなくてはいけません。しかし一人では無理です。家族も保定は嫌がります。超絶に噛むんです。痛いってレベルじゃないです。血は出るわ放してくれないわこっちが阿鼻叫喚ですよ。でもどうかんがえても、遠くの病院までつめ切りに連れて行くのはかわいそうです。さいわいにも、犬猫ついでに鳥診ます、の近所の先生がホルスのつめを切ってくれます。ところがここに連れてこられても、保定されても、ホルスは大人しいです。同じ白衣着た獣医さんなのに。これはどう考えても「まあここはつめ切りだけだから大人しく妥協しましょう」という態度だと思います。この前は、院長先生がつめ切り、なんと新入りの新人の獣医さんが保定。もちろん、危なかったらいつでもストップかけますよ。でもいきなりストップはどうかと思いまして見守りました。保定、甘いようです。でもホルスは大人しくつめ切りを終えました。その瞬間です。いきなりホルス、保定すりぬけましてするんと新人先生の袖から体内に侵入。そして体中うごめきまわります。先生悶えてます。けどホルスが怪我したら大変と動かないで悶えています。院長先生と私はしばらく楽しく見ていました。もちろん、お遊びはちゃんとおわりにしました。

あの先生は、きっと素晴らしい先生になるでしょう。でもかなり嫉妬しました私。あのお遊び、私以外ではやらないんですよホルス。それを初対面の人でやってしまうんだから嫉妬ですよ本当に。

考え方によっては、逃げ込みたくてちょうど近くにあった隙間にもぐりこんだら先生の袖だったのかもしれませんね。でも、私から見ればどう見ても楽しそうでしたよ。本当のところはホルスに聞かないと分かりません。でも今度つめ切りに行く時は、院長先生とあの新人先生のコンビを指定します。

ホルスはやっぱりかわいいですね。