朱鷺色の天使

ソロモンオウムをはじめ沢山の鳥さんとの日々、を綴ります。また、元エホバの証人の2世です。そのネタ投下もします。

チョウチョウウオに魅せられて

2013-01-23 03:40:07 | ペット
ちょいと大きめのペットショップに行くと、海水魚を目にします。いつも思うんです。これっていいのかなって

最近は海水魚の本がたくさんあります。ニモが話題になりクマノミが飛ぶように売れるようになり、あのあたりからぐんと増えましたね。そして、以前書いたとおり、どう考えてもあの映画を見たら、海水魚を飼いたくなくなるはずですよ。だって水槽から必死に逃げる話でしょ捕らわれた我が子を探す親の姿見たら水槽で飼うのって可哀想って思うでしょ

ところがなんでかあそこのメンバー全種の魚と水槽セットを売っちゃっていて・・・まさか買うバカいないよねと思ってみてるといや売れ行きのいいこと

私は誰がなんと言おうと、飼育する生き物のレベルは段階を追ってあげないといけないと言う持論を曲げませんいきなり海水魚飼えますよという本の甘言に騙されて死んでいく海水魚たちが可哀想すぎます今はいい器具があるとかこれで全て揃いますとかいうの、はっきりいって全部嘘

いい器具は確かにありますし、金さえ出せばなんだって買えますよ、そりゃ。でも使いこなす腕がなければただのがらくたです。逆に工夫すればいくらでも安く水槽を立ち上げる事が出来ます。使いこなす腕があればですけどね。

・・・どうしてもどうしてもいきなり海水魚を飼いたい人は、専門業者に頼んで水槽と魚をリースすればいいんです。失敗もなければ手間も要らないです。まあ、お金はかかりますが無理を通すんだから我慢するしかないですよ。ただし、全く腕を磨く事は出来ません。

一匹数十円で売っている小さな赤い金魚を飼うことが出来る人いますかちゃんと何年も飼育して、大きく出来ますかできそうでしょう試しにやってみてください。数日で多分死にます。さあ、なぜでしょう。この答えを出せるまで、熱帯魚は飼えません。とっても意地悪です。でもあえて教えません。答えを自分で見つけてください。これが腕を磨く事。考えて、考えて、調べて、調べて。売っているお店で聞いてもいいですが、聞く人を間違えると徒労に終わります。本で調べても良いですが、選ぶ本を間違えるとお金の無駄。どうして私はこれをクリアできたのでしょうヒントは絶対にこの子を死なせたくなかったから。以上です。もう少しヒント。どれだけ本気かです。ずいぶん沢山ヒントを言ってしまいました。

クリアできた方、おめでとうございますぜひ次のステージへ進んでください熱帯魚の世界へようこそ小さい30センチで済ませたいお戻りください。なになに、本に小さい水槽がオススメとあったとその本、お尻でも拭く紙にすればいいと思いますよ。

エンゼルフィッシュ、繁殖した方いますかお仲間ですねあれすごくうれしいですよねグッピーで思い描いた柄としっかりしたからだ、尾の開きの理想的なエッジのシャープな子を作出できた方いますかお仲間ですねあれ感動しますよね維持が大変ですよねさあ、海水魚行きましょうか。えコンテストで賞をとるまで頑張るすばらしいです。頑張ってください

いよいよ海水魚です。どきどきですね。あっ、いきなりクマノミといそぎんちゃくいれないでくださいなんででしょうそうです、わかりますよね。グッピー維持してる砂って売れるぐらい良いもんですよね。これが分かっているから答えが出せるんですよ

クマノミがイソギンチャクに入らないですかあっ、イソグンチャクこれもう死んでしまっていますねあとイソギンチャクとクマノミについて少し調べてくださいね。良い状態って言う事はどういうことか思い出してください。そうです。選んだときにもう死にはじめていましたんですね。理由もお分かりですね。

さあ、あこがれのチョウチョウウオに挑戦ですか種類と食性、大きさと馴れ、これだけのヒントでうまくいくとおもいます。病気になりましたかそうですね、想定内のことですよね。治療法は、既にリサーチ済みですよね。まあ、売っている薬でなんとかしようといううちは多分治らないのはお分かりですよね。それに薬によっては発がん性があるのも知ってますよね。

さらに上のステージにはサンゴがあります。ここまで来れば、勘が身についていますので、おそらく大抵の魚はあなたが本当に飼育したいと思うならばここ重要
・・・上手く行くと思いますし、小さな水槽でもきちんと飼育できます。ここで、あのお尻拭いた本、もう一回読んでみて下さい。ね大笑いでしょう。お尻拭いて正解ですよね。

そうなんです、腕を磨くってこういうことなんです。すっごく意地悪な書き方をしましたが、本気で腕を磨いた人は読んだらすぐ分かると思います。でも、残念ですがいきなり海水魚を買って死なせた人には全くわからないはずです。そして実は魚でも何でも生き物を飼うにはセンスが必要で、残念ながら向き不向きがあるんです。小さな金魚を何十年やっても飼いこなせない人っているんですよ。上手い人はそれこそいともかんたんに難しい水槽を維持します。で、それを取材して本に載ったりします。ところがセンスがない人がそれを真似るとあら不思議、絶対失敗します。細かくデータが掲載されているはずなんですが、それを忠実に守ってもセンスのない人はうまくいきません。ある意味才能です。

本が役に立たないっていうことがままあるのは、こういう理由なんです。もしくはスキル不足。絵を勉強しても、必ず画家として成功するわけではないのと同じで、やはり才能のあるなしはかなり飼育に影響します。その道のプロと呼ばれる人が存在するのがその証拠です。ただ、画家になれなくともそれなりの絵が描けるようになるのと同じく、スキルを積めばそれなりに飼育技術が身につきます。

私がお尻を拭く紙って言った本は、プロが維持している水槽をあたかも初心者が飼育できるかのように掲載してしまう本です。ご丁寧に細かいデータなど載せてしまったりするので料理本のごとくこれさえ揃えば大丈夫と思ってしまうわけです。で、スキルを積んで改めてその本を読めば、データなんか当たり前の分かりきった事ですし別に他のもので代用できると気がつくし、アレンジして自分好みにすることもできればなんと欠点まで分かってしまい、そんな観念に縛られなくても自分のスタイルが出来上がっていますのでこれは不要なもんだと気がつくんです。そしてあの時いきなりこれをやっても絶対上手くいかなかったな、とすぐ分かります。そして若干腹が立つと思います。あまりの無責任さに。

しちめんどくさい微量の添加剤なんかも、私から言うとサンゴの状態を見れば足りてる足りてないは分かるはずです。私は30センチでサンゴをやっていましたので規定量を計るのは骨の折れる事でした。それに、大きい水槽と違って成分の減りなどの早さものんきにかまえていられませんでしたし少しの量しか海水がないわけですからちょっぴりいれすぎたかなが致命的となります。スキマーも使わないスタイルだったし、ろ過装置も他の人から見ればこれでやってんの?という安上がりなものでしたしつまりは状態を見てちょこちょこ手入れして楽しんでいたのです。経験的に、ベースはこれが使いやすい、まああれはちょいと足りないからまめに、これはわりとひかえめに、なんて感じで数年維持し、成長を楽しんでいました。残念な事に震災で崩壊してしまい、余震が収まるまではやめておくことにしています。

とってもとってもいじわるな書き方をしたのは、教わるのは簡単だけど、魚やイソギンチャク、サンゴなどの状態を感じるということを身につけて欲しいからなんです。その感覚はとても残念なんですが、言葉では伝わらないと思います。もしできれば、スキルを積んだ人といっしょに魚やサンゴを見て、お互いどう感じたか意見を交わしてみてください。あるいはスキルを積んだ人に、ごちゃごちゃ泳いでいる熱帯魚の販売水槽の中でどれか一匹一番いいと思う子を選んでもらってみてください。ごちゃごちゃ泳いでる中から選ぶのって難しいものなんです。できれば自分で一匹選んだ後でその人に選んでもらうといいでしょう。そしてその二匹を実際飼育できる環境なら飼育すると随分いろんなことが見えてくると思います。もし身近にそういう人がいなければ、専門店に通って信頼できるスタッフを探して仲良くなった後で、あなたならどの子にしますか?と聞くのもいいと思います。はじめてのお客さんにはあたりさわりなくどの子でも良いと言うかも知れませんが、こちらの熱意とやる気を分かってもらい、親しくなった後なら有能なスタッフならば必ず自分ならこの子だと答えてくれると思います。理由を聞いてみるとすごく勉強になると思います。そしてやはり聞く前に自分なりの良い子を選んでおき、実際飼育して違いを見てみてください。

らんちゅうなどのきんぎょの稚魚や、グッピーなんかだとものすごいびっくりしますよ。将来を読むということの難しさと面白みがわかってもうはまってしまうかもしれませんよ。
これが飼育の醍醐味です。