朱鷺色の天使

ソロモンオウムをはじめ沢山の鳥さんとの日々、を綴ります。また、元エホバの証人の2世です。そのネタ投下もします。

動物を飼うこと看取ること・・・動物病院と飼い主と動物と・・・信じることの難しさ

2013-01-07 03:32:20 | ペット
自分が人間の病院に勤めていると、いろんなことが見えてしまいます。ついさっきまで元気で、違う病院に通院していたのに重大な病気が発見された。治る見込みがないときの蘇生は、延命は?・・・病は誰にでもいつでも襲い掛かります。年末年始も、人は死に、産まれ、時は過ぎてゆきます。

動物もまた命あるものですから病におかされることもあるし、最期は必ず看取らねばなりません。そのときに大事な役割を果たすのは、やはり動物病院でしょう。もちろん、個人の考え方はさまざまですから、動物病院に連れて行かずに民間療法に頼るということもあるかもしれませんが、たいていの人は連れて行くでしょうし、治るものなら治してあげたいのが人情でしょう。

けれど、人の病院とのかかわりを見ている限り、飼い主はよほどしっかりしないと後でものすごい後悔をするぞ、と思うのです。人間の医者でさえクオリティは様々です。何も考えずに近くだからとか待ち時間が少ないからとか安易に選ぶと、重大な病気の見落としもありえます。よく名医の紹介の本もありますが、あれもお金で動くこともあるようで、信じ込むのはどうかと思います。参考にはなるかもしれないですけど。いがいと小さな町医者が名医だったりするんです。

様子を見てください、保温しなくていいですよ蒸してしまうから・・・鳥さん専門の獣医師にかかる前は、「鳥も診ます」の動物病院でこんな事を言われ、落鳥させたことがあります。今思うと本当にばかでした。しかもいまだに「鳥も診ます」と言っているのだから恐ろしい。もちろん、きちんと犬も猫も鳥も診察できる獣医師はいます。でも素人にこの差をどう見分けろと?・・・ネットで紹介されている「鳥を診れる病院」で、ここは完全にだめでしょう、というところも紹介されているし、逆にここはきちんと診察できるのに何で紹介しないんだろう、ということもあるし、飼い始めの人にははっきり言います、ネットを過信しないで下さい。人間の病院にも言えることで、行ってみたらあの話しは絶対嘘だった!という経験があります。

ではどうしろと?何を信じろと?私も混乱しました。

まずは自分が勉強することです。ともかく勉強です。そして、獣医師にどんどん質問し、自分の意見、自分の方針をしっかり主張すること。これが出来るようにするにはやはり勉強なんです。そしてこれはダメだと見分けが付くようになるんです。人間の医者もそうです。お互いに対等でないとだめだと私は思います。言われるままに・・・では後悔します。お互い意見を出し合って、話し合い、答えを見つける。獣医師は治療の選択肢を示す、飼い主はそこから選択するのみならずこういう可能性は、と提案する、そしてお互い考える。検査もメリットデメリットを話し合い、納得いかなかったらこういうこともできないか、と提案する、このぐらいきちんと話が出来ればあとでどういう結果になったとしても後悔は少ないと思います。

人によっては先生にお任せコースがいいという考え方もあるでしょう。獣医師サイドが素人は口出しするなとワンマンであることもあります。こればかりは好みとしか言いようがありませんが、どうであれ、後悔するようなことだけは避けたいですよね。

私の鳥さんを診せている鳥専門の獣医師はなるべく鳥さんに負担をかけない治療を心がけておられる印象です。いきなりあれこれ検査は鳥さんの状態にもよると思いますがおしすすめて来ません。もちろん、必要な検査はきちんと提案してくださいます。今回も血液検査は内服して様子を見て必要なら、という感じでした。けれど、私は自分が人間の病院で経験してきたあれこれを考えると今回は血液検査はしてほしいとお願いしました。サクッと採血されましたから手技に問題は全くないです。痕もつかず、とても上手でした。ネットで自分の通っているところは検査に消極的だ、逆に検査ばかり勧めてくるという飼い主さんがいますが、理由を問い詰めてみてください。理由いかんによっては納得できるでしょうし、納得いかなければ病院を変えればいいのでは?飼い主が動かなければ、困るのは鳥さんですから。人間の病院でも同じです。聞かれて逆上するような医者なら、所詮そのていどってことですよ。