プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

花聰まり 「マリー•アントワネット」

2018-11-25 11:03:43 | 日記
帝劇で上演中の「マリー•アントワネット」です。
今日千秋楽。主役のマリー•アントワネットは、花聰まり 笹本玲奈のWキャスト。昨夜は、花聰まりの千秋楽でした。相変わらずの美しい歌声。堪能しました。
この公演 約2カ月のロングラン。な訳でWキャストも多くなっています。
マルグリット•アルノーに ソニン 昆夏美
フェルゼン伯爵に 古川雄大 田代万里生
ルイ16世に 原田優一 佐藤隆紀
その他 駒田一 彩吹真央 坂元健児 彩乃かなみ 吉原光夫らが出演しています。

物語は、18世紀のフランス。国王•ルイ16世のもと、王妃 マリー•アントワネットらは、優雅な暮らし。一方、庶民は貧しい。舞踏会の最中 突然飛び出したマルグリット•アルノーは、庶民の暮らしについて訴えますが、誰も相手にはしない。
やがて庶民の怒りは、頂点に達し、詩人エベール(坂元)らが煽動し、彼らは立ち上がります。もちろん、マルグリットも、そのなかに。そして、王位を我が物にしようとするオルレアン公(吉原)も。
彼らの企ては成功します。そして•••

3時間の作品。正直 一幕は、ちょっと間延びする部分もありましたが。二幕は面白かった。ただ、楽曲は「エリザベート」をものしたクンツェ&リーヴァイにしては、少し物足りない。詞にしても、やや説明口調が多かった。この辺りは減点材料だと思います。
ただ、役者陣は 前楽ということもあってか、素晴らしい出来。特に 一足先に楽を迎えた花聰さん タイトルロール 素敵でした。

野田秀樹作 妻夫木聡 深津絵里 天海祐希 古田新太「桜の森の満開の下」

2018-11-24 10:36:27 | 日記
「NODA•MAPMAP」第22回公演「贋作 桜の森の満開の下」観てきました。
数ある野田作品の中でも 1、2を争う名作だと思います。
出演は、妻夫木聡 深津絵里 天海祐希 古田新太 秋山菜津子 大倉孝二 藤井隆 村岡希美 門脇麦 池田成志 銀粉蝶 野田秀樹 実力者たちばかり。これで面白くならない訳がない。

劇場に着くと 当日券を求める人が長蛇の列。席に着くと 消防法大丈夫かと心配になるくらい お客さんが入っていました。

舞台には、大きな桜の木が。そこに集ってくる3人の男。耳男(妻夫木) オオアマ(天海)マナコ(古田) 彼らはヒダの王(野田)によって集められた匠たち。王は 娘の夜長姫(深津)と早寝姫(門脇)を守るために仏像の彫刻を彫ることを 彼らに命じます。が、実は彼らは匠ではない。真っ赤な偽者。なかでもオオアマは、新たな国を興そうとしている。鬼たち(大倉 藤井ほか)も交りながら、物語は進んでいきます。
3人に与えられた期限は3年。時が来て 仏像は彫り上がる。そして•••

野田秀樹らしいスケール大きいストーリーがあり 或いは言葉遊びがあり•••
そして ラストの桜吹雪の美しさ。
本当によく出来た戯曲だと思います。

2時間半超えの公演。が、あっという間でした。

「NODA•MAP」次回公演は、来年秋。今から楽しみです。


アステア&ロジャース 「ロバータ」

2018-11-23 10:31:29 | 日記
シネマヴェーラ渋谷で上映された「ロバータ」です。
アステア&ロジャースの作品。同名の舞台作品の映画化という事で観に行ってきました。曲はジェローム•カーン。

「ロバータ」女性衣装店の名前。パリ一番の名店。
アステア演じるハック率いる劇団は、パリに招聘されます。が、招聘主は、「インディアンの楽団と契約した」と言って 契約を破棄。因みに 彼らはインディアナの楽団。
途方にくれるハックたち。が、同行していたジョン(ランドルフ•スコット)の伯母が、ロバータの店主。彼女を頼りにパリへ。
さらに、パリには ハックが思いを寄せるリッチ(ロジャース)がいる。彼女は、ショービジネスの世界で成功しているらしい。
一路パリへ。

リッチに会ったハック、彼女の働くキャバレーで仕事を得る。
ジョンは、伯母の店で衣装を考案するステファニー(アイリーン•ダン)という女性に好意を抱く。彼女は、ロシアから亡命したプリンセス。そんな時 伯母が急死。思いもかけず、ジョンが跡を継ぐことに。
2つのカップルが メデタシメデタシ•••とはならない^_^

ジョンには、アメリカに婚約者のソフィーがいた。フットボールの花形選手だったジョンだが
「つまらない男」と、ソフィーに手酷く振られてしまう。
そのソフィー ジョンが店を継いだことを知ると、こちらもパリへ。

さ、面白くなってきました。2つの恋の行く末は•••

ソフィーが「ロバータ」で服を選ぶシーンが面白い。
火花バチバチ。女性は怖い^_^


有楽町よみうりホールで「談志まつり」

2018-11-22 10:33:38 | 日記
昨夜は 有楽町よみうりホールで「談志まつり」楽しんできました。
師匠がお亡くなりになったのは、7年前の昨日。もう そんなになったんですね。
昨夜のネタを書いておきます。
「新聞記事」小談志
「片棒」志遊
「幇間腹」生志
「三方一両損」談春
仲入り
「漫談 平等論」談志
「猿後家」志の輔
トリは、談志の一番弟子 里う馬だったのだが、私 会社に仕事残していたので、ここで中座。
会場 後にしました。
この公演 17時開始というサラリーマンにとっては、実に行きにくい時間。会社を抜け出してきたので、どうしても戻らなければならず、演者には 失礼なことしました。

受けたのは 生志師のマクラ
高校野球 金足農の吉田投手をネタに バカ受けでした。
続いて談春師 ケンカしたがる大工と左官。両方の大家。なんとも言えぬバカバカしさで、話は進んでいって笑えました。
仲入り
談志師の出囃子が流れ、舞台には師の写真。昭和53年の「東宝名人会」でのマクラが流れる。当時42歳。その舌鋒の鋭さ。15分が、あっという間。お見事の一言。
志の輔師 開口一番「やりにくい」 あのマクラの後では、そうでしょう。それでも、いつの間にか 自分の世界へ。ネタに。これまた面白い。

生志 談春 師匠挟んで志の輔 「傳志会」のメンバー さすがでした。


ウーン重たい!「風間杜夫 セールスマンの死」

2018-11-21 10:33:19 | 日記
KAAT 神奈川芸術劇場で上演された「セールスマンの死」です。風間杜夫の主演。
舞台冒頭 くたびれ果てた姿で、舞台奥から登場する風間。先日の「生きる」でも、鹿賀丈史が 死を真近にした課長演じてましたが、若い頃から観てきたスターが こういう役を演じるのを観ると、改めて自分の年齢を感じてしまいます。

お話は、もう有名ですよね。
主人公は、ウィリーというセールスマン。60歳を超え、顧客はいなくなり、売り上げは全く上がらない。
ハイスクール時代 皆の憧れた的だった 長男のビフ(山内佳哉) 30歳過ぎても、何度も転職を繰り返している。
次男のハッピー(菅原永二)は それなりにやっているようだが、相変わらず 女の尻ばかり追いかけている 気ままな生活。
ウィリーには、家の支払い 家電の支払い 色々なものがのしかかっている。
「自殺」を考えたこともある。
妻のリンダ(片平なぎさ)は、そんな夫を必死に支えている。が、ウィリーの妻に対する態度は冷たい。

ある日 久々に家族4人が集まった。
が、それは、ウィリー最後の日の始まりでもあったのです。

1950年代に書かれたアーサー•ミラーの作品。が、今でも 全く古ぼけていないところは 凄い。
老いを迎えた父親 自立出来ない息子 彼らを取り巻く仕事の環境 そして一家の人間関係•••
いや、重いです。自分の状況とダブる部分もありますしね。
ラスト 妻の慨嘆を どう捉えるか。それは、観る人の年代によって違うでしょうね。