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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATER」番外編

2020-08-26 09:56:45 | 日記
もう一日 帝劇のコンサートのお話にお付き合いください。
前にも書きましたが、このコンサート、ミュージカルナンバーが流れると
その作品の主役を務めた役者さんの顔が
舞台上に設えたアーチ状の大道具に映し出されます。
例えば、昨日書いたCプロで大地真央が
「踊り明かそう」歌うと、イライザ姿の大地真央が現れる
といった具合。

それが1987年初演の「レ•ミゼラブル」の時に変わります。
選ばれたナンバーが「民衆の歌」という事もあるかもしれませんが
アーチ状に映し出されるのは群集です。
私は、この時から「東宝ミュージカル」が、新しい第一歩を踏み出した
と思います。
いわゆる「スターシステム」からスターの集客力に頼らないシステムへの変更。
「作品」の持つ力で、興行を成立させる。
興行会社にとって、これほど頼もしい作品はないでしょう。

まして、予想もしなかったコロナ禍で、未曾有のピンチを迎えた演劇界です。
元の日常に戻るまで、何年かかかるという専門家の予測もあるなかで
こうしたシステムが成り立つことは、主催する側にとって大きなメリットです。

来年再演が予定される「レ•ミゼ」
もう初演から40年近くが経ちます。
こうした「スターを産む」力を持つ作品が
新たに東宝ミュージカルのレパートリーに加わる日が来る事を期待します。