豊原功補&毎熊克哉&芋生悠「後家安とその妹」

紀伊國屋ホールで上演中の「後家安とその妹」です。
一昨年 「名人長二」を上演した明後日公演。
前回 長二を演じた豊原功補は、後家安の兄貴分•多治見役。
後家安とその妹は、毎熊克哉と芋生悠が演じます。
これまた、前回同様 古今亭志ん生の口演した「後家安とその妹」が原案になっていて、その元を辿れば、三遊亭圓朝作品。
ちなみに、明後日公演 プロデューサーは小泉今日子。まさに、今、大河で志ん生の長女役ですもんね。

後家人崩れの 通称•後家安と その妹•お藤のお話。
元は武士ながら、身を持ち崩し 今は その日暮らしの後家安。
弟分の福蔵の家に権八を決め込んでいるが、あろうことか 福蔵の女房を手籠めにして、
２人で逃げてしまう。
で、やはり食いつめ、今度は 夫婦共々 兄貴分の多治見のところへ。
さ、ここで ひと勝負賭けようとするが、元手がない。
と、お染を新宿に売って 金を作るという非道ぶり。

一方、お藤。ひょんなことから 大名の側室に。
見事 籠絡し、奥方 跡継ぎ 家来を追い出し、自らは お世取りを身籠もる。
が、世の中 そう 思い通りにいくものではない。

この兄妹の行く末は•••

圓朝ものらしく 幾重に因縁が重なっていく作品。
そんな長編を、2時間10分休憩なしで スピーディに観せてくれました。