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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

志の輔らくごが演劇に!「メルシー! おもてなし」

2016-06-24 13:12:57 | 日記
PARCO劇場で20年にわたり開催された「志の輔らくご」そこから生まれた新作落語4本をMIXして、G2が1作の演劇に仕立て上げたもの。基になった落語は「踊るファックス」「ディアファミリー」「ガラガラ」「メルシーひな祭り」の4作。といっても、中心となっているのは、タイトルからもわかるとおり、「メルシーひな祭り」後の3本は、エピソード的に使われています。
物語の舞台は、成田空港に近い寂れた商店街。この商店街の会長源蔵(中井貴一)のところへ、外務省の武田(音尾琢真)という男から電話が。「明日、商店街の中にある雛人形を作っている工房を、フランス特使の夫人とお嬢さんがぜひ見学したいと言っている」との依頼。この工房の主・島森さん(阿南健治)は、かなりの名人クラスらしい。特使母子が訪れれば、マスコミにも取り上げられ、寂れた商店街を再生できる大チャンスなので、源蔵は大喜び。実は、源蔵 3年ほど前 商店街の一大イベントである福引で、仲間の魚勝(勝村政信)と、1等を間違えて7本入れるという大失態を犯し、以後、資金不足で福引は行われず、ただでさえ寂れた商店街がますます寂れるという事態を招いているのだ。(ガラガラ)アナログの源蔵 武田とFAXで打ち合わせをすることになり、妻・みちこ(YOU)にFAXのやりとりをさせるが、そんな時、なぜか「死んでやる」という女性からの間違いFAXが送られてきて、またひと騒動(踊るファックス)
ようやく打ち合わせも終わり、盛り上がった魚勝 魚屋なのに、なぜか、明日はタキシードで夫人を迎えると張り切って、家へ戻って、女房(明星真由美)と押入れのなかのタキシード探し。が、なぜか入っているのは女房のものばかりで、ここでまたひと悶着(ディアファミリー) 夜が明けて、武田が通訳(サヘル・ローズ)とともに姿を現しますが、島森工房の実態が明らかになると、また、新たな騒動が・・・
さすがG2脚本で、うまく4本の落語を、1つの作品に収れんしています。外務省の役人を演じた音尾琢真が、「状況判断が、私の仕事」と言いながら、まったく状況判断できない男を好演していました。