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田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

コミックの風景9

2005-12-05 21:14:48 | あ~るコミック
 別寒湖はどこに?現場の検証では見つからなかった。
今一度、5巻の173ページのコマに目を戻そう。長坂・小淵沢と矢印が出ているが、距離は書かれていない。距離が書いてあるのは別寒湖の入り口まで800Mとある。つまり、この看板は、分かりにくい別寒湖の入り口に至る道の大通り沿いにあり、二つの地名はいわゆる「○○方面」を示しているのだはないだろうか?そうなるとそれぞれへの距離は結構ある可能性がある。では、改めて地図を見ると・・・
 長坂駅から図上距離で10キロくらい北東方向にダム湖がある。地名は高根町浅川、大門ダムとある。ここならダム湖だから、湖と呼ぶに十分な大きさがある。長坂と小淵沢の位置関係を考慮すると、ここしかないように思われる。
 ただ、鉄道の駅としては、小淵沢から別れる「小海線」の甲斐大泉又は清里が最寄り駅のようだ。そこからならどちらも3~4キロなので1時間もあれば歩いて行ける距離だ。
 実際どうなのだろう?機会を改め、(春になって道が凍結しなくなったら)確認に行ってみたいと思う。

 さて、同じ5巻の中で、もう一つの水辺・・と言えば、114ページの「やしゃヶ池」、池があるのは宇南山(うなやま)公園。これは何処だろう???

コミックの風景8

2005-12-04 20:48:44 | あ~るコミック
 その昔、別寒湖を探しを思い立ちコマの看板の絵を頼りに長坂で下車した。駅前の書店に飛び込み、その辺りの国土地理院発行の地形図を買った。そこそこ小さな本屋でも、その付近の地形図は、ほぼ置いているので助かる。近傍で大きな水たまりを探すと、おーっ、幾つかあるある。歩いていけるような距離に農業用の貯水池だろうか?ほぼ四角だが周囲も充分広い。光画部一行は岡科で降ろされ、歩いて移動していたので、それほど遠くへは行けまい。そこで徒歩移動可能圏内に絞って歩いて回るつもりなのだ。幾つかある貯水池らしき物の中で、一番大きな物に向かう。一番大きいと行っても周囲は1キロも無いだろう。だから、これより小さな物は、池同然で湖と呼ぶにはほど遠いから無視してよかろう。
 地図を見ながら歩く、確かにその方向に進んでいるのだが、なかなかそれらしい水辺に行き当たらない。あちこちのぞき込んで歩くと、細い路地というか、通路の奥にありました。別段観光地というのでもなく、単なる溜め池なのだから、特に案内の看板など無いのも当たり前なのだった。
 改めて池の辺に立つと・・・・やはり溜め池だ。ほぼ真四角の周囲は、特に風光明媚でもなく、コミックの背景描写とはまるで違う。ここではない!では別寒湖はどこに??

コミックの風景7

2005-12-03 19:37:15 | あ~るコミック
 田切冬の掃除も一段落したので、再びコミックの検証をしてみよう。

 第5巻の終わりの方で、光画部撮影旅行の冒頭。予定外に「岡科駅」で下車した一行。もちろん中央本線に「岡科駅」はない。松本から別れて北上する篠ノ井線に「明科(あかしな)駅」があり、実は地元の人がここを「おかしな」とふざけて呼ぶことがあるのだと、だいぶ後になって知った。
 コミックの165ページに岡科駅の駅前風景の描写があるがこれが明科の駅前と同じかどうか?実は確認したことがない。コミックは昭和61年当時の物だから、今となっては全く風景が変わってしまっている可能性が高い。この件について誰か情報を持っていないだろうか。

 さて、もう一つ検証材料がある。173ページの「別寒湖」だ。恐らく「べっかんこ」と読むのだと思う。もちろん明科近辺に別寒湖という名の湖はない。この音には年配の人は何か覚えがあると思う。またコアなオールドアニメマニアなら知っていると思うが、(僕は前者だな・・)古ーいアニメ「ジャングル黒ベー(で、表記はあっていると思うけど)」の主人公、黒ベーのよく使う言葉がこの「べっかんこ」だった。この辺りのつながりがどうなのかの真偽は作者のみぞ知るですな。
 じゃ、コミック内で別寒湖と呼ばれた湖はどこか?この作品の常としてこういった風景の描写は実物を元にしているようだ。だから中央線沿線のどこかにあるはずなのだが・・・
 看板によると長坂と小淵沢のあいだにあるようだ。この立地条件で湖と呼ぶにふさわしい大きさの水たまりは???

コミックの風景6

2005-11-21 22:05:19 | あ~るコミック
 昨日に引き続き、コミック4巻35ページから、今日はカメラの話。
部長強化合宿中に池の中にカメラを自作カメラを落としてしまったあ~る。池から現れた成原博士に向かい「それじゃーT50」と言う。
T-50はキャノンのTシリーズの最下級機種。当時まだオートフォーカスはまだ主流ではなく、キャノンの一眼レフカメラのラインナップは、最上級機のFシリーズ(シリーズと言ってもF-1しかないんだけど・・)その下級に位置するAシリーズ(A-1やAE-1など)と、新シリーズのTシリーズの3本立てだった。特にTシリーズは新しい世代の1眼レフとしてT-50&T-70の2機種でスタートした。当時一眼レフなどの高級カメラは、金属と皮で出来ているものだったが、Tシリーズは大胆に工業プラスチック(エンプラ)で出来ていた。金属のカメラの色は黒か、金属の地肌の銀色が当たり前だったが、エンプラ故か少しねずみ色ぽい、いわゆるガンメタ色で、それもまた新鮮だった。今ではカメラのボディにプラスチックを使うのは当たり前の事だが、当時としてはかなり衝撃的だったのだ。
 また一眼レフとしては小型のボディに、ワインダーが内蔵されていた。ワインダーとはフィルムをモーターで自動に巻き上げる装置。これも今ではどんなコンパクトカメラにも入っているが、当時はオプションとして本体下部に取り付ける大きな装置だった。(鰯水のF-1の下部に着いている)それがコンパクトな本体に内蔵。実に画期的だった。上位機種のT-70は「オートマン」というニックネームが付けられていた。これが後のコンパクトカメラのヒット作「オートボーイ」の元になっているのは言うまでもない事なのだ。Tシリーズはこの後オートフォーカス機のT-80を出したが、これは売れなかった。AF精度がいまいちだったし、現在の超音波モータなどの円弧型モータがまだ開発されていなかったので、レンズにフォーカス駆動用のモーターの大きな張り出しがあり不格好だったのだ。そして、最後に最高級機T-90を出した。これは「超性能タンク」と言うニックネームで呼ばれた。「超性能」の名に恥じぬマニュアルフォーカス機の電子化の集大成として人気があった。デザインも今まででのカメラ概念を打ち破る流体フォルムで格好良かった。
 その後キャノンの一眼レフカメラはオートフォーカスの「EOS」シリーズに一本化されていく。

コミックの風景5

2005-11-20 20:14:29 | あ~るコミック
 銃の話は一段落し、第4巻の頭でふがいない部長を強化するために行われた春合宿の話。光画部御一行が西武線電車で移動したさきは「都立町中之公園」だった。公園の真ん中に周囲約1キロ強の猿渡池がある。コマの中の地図によると池の中央付近にひょうたん型の何かがある。これは27ページの中程のコマに書かれている島をつなぐ眼鏡橋だ。これらの事を検討し場所を特定する。
 実はこのコマを見るなり思い当たる場所があり、検証するまでもなくどこだかすぐに分かってしまった。東京練馬近辺に土地勘がある人なら、いちいち説明の必要はないだろう。これは「石神井公園」の石神井池である。
 で。一応、確認の為、見に行った。ただし、もう10年も前の話になるので、今は少し変わっているかも知れない。
 最寄り駅はそのものズバリ「石神井公園」、池の形はコマの中の地図とだいぶ違うのだが、池の風景の描写、特に橋の辺りはよく書き込まれている。
 光画部は池の畔の芝生にテントを張ってキャンプしていたが、テント張りやたき火など、すなわちキャンプ行為は禁止されている。
 近くの人は、池は最近どうなっているか?見に行って報告してほしい。