上郡町落地に鎮座される「落地(おろち)八幡神社」。御祭神は『品陀和氣命(ほむたわけのみこと)』。
由緒に「傳へに云ふ弘安2年(1279)夏当地方に大雨あり。里人之を眺めるに空中龍の昇降すに似たりしかば、恐懼して身心を悩まし一種奇異の病魔に犯され煩悶せしに一夜老人の夢むらく、吾が村は山の里高嶺神社(御祭神牛頭天王)素盞嗚命神代に大蛇を斬り殺し、殺し拾へる霊魂今此の地に現れて悩ますものなりと、即ち今より村名を落地(大蛇)に作り(大蛇の霊魂地に落つるの意か)武勇なる八幡大神を祀り以って信仰すれば、里人の病立ち処に平癒すと翌朝相謀るに皆同じ夢なり。依って今の地に卜し誉田別命を齋い奉る。一種の奇病忽ち癒えたり。」兵庫県神社庁より
拝殿の屋根の上から参拝者を見下ろしているのは、とても楽しげな顔立ちの獅子一対。留蓋にしがみつくような仕草も、ぺったと伏せた耳も、何だかどこかで見たような姿😊
拝殿前より神域を守護される狛犬さんは、ぽっちゃり系に獅子のような鼻がとても特徴的。思わず親しみを込めて、頭を撫でて差し上げたくなるようなお顔をしています。
境内社は「落地村大避宮」、偶然ですがここにも「大避宮」がありました。樹齢約800年のご神木「大椋」の後ろに写っている小さな社が、どうやら「大避宮」だったようです。この時は特に「大避」を意識していなかった為か、お社の画像は残していません。
参拝日:2010年8月12日
由来はともかく落地でおろちと読む地名。
地図を見ればいかにも出水常習と思しき河川が地区を貫流。
社は治水を願ったものか?治水が叶ったものか?は不明ですが蛇が登場した時点で洪水、土石流事案ですね。
恥ずかしながら誉田別命を品陀和気命とも記すことは存じませんでした。
「落地(おろち)」=洪水が頻繁に起こった地だなと
速攻で推測できるようになりました。
新しい視点で地名を見る事が出来るという発見、心から感謝です。
それと、御神名には「かな」を打つように心がけているのに
ついつい、忘れてしまいます。
改めて「ありがとうございます」
(^▽^)