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辰野町内の道祖神:石仏~Ⅶ~ in 長野県辰野町

2022年09月30日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・長野県

辰野町伊那富宮所・上井の上、小横川橋南に「酒器祝言双体道祖神」「明治二十年二月吉日(1887) 山崎中」の刻。お二人の男女神はおそらく媒酌人なのでしょう。共に長い年月を過ごしてきた風格と互いへの信頼感がにじみ出ています。

辰野町伊那富 :宮木諏訪神社に「蚕神様」「蚕王大神:文字碑」各一基。

昭和27年、蚕種製造業者が業績拡大を祈念して蚕蛾の供養塔を建立。「蚕神様」には、蛾と繭と桑の枝葉が大きく彫られています。

辰野町伊那富宮木仲町、諏訪神社前に「双体道祖神」一基。「鳳凰永扇 国土安寧 仲町下町 氏子中」の刻。

女神は五十鈴を、男神は神剣を手にしています。幾年かを重ねた男女神が漂わせる張り詰めた結界の前には、何物も踏み込むことはできません。

「馬頭観世音」碑。「明治十四年九月二日」の刻

辰野町伊那富北大出鞍掛に「握手抱擁双体道祖神」「二三夜塔」「庚申仏塔」他、各一基。

「鞍掛中 帯代七両」の刻

とても若く初々しい男女神。固く結ばれた口元は緊張からでしょうか?互いに握り合う手につい力が籠められて・・それでも片時も離れたくない二人の姿が心に残ります。

辰野町伊那富北大出、明光寺の駐車場に「庚申塔」四基、「仏塔」他各一基。

「七子観音」

辰野町伊那富北大出宮下、神明宮下に「酒器祝言双体道祖神」一基。「庚子」二基。「石祠」一基。「文字碑」一基。

「昭和五十九年(1984)三月 宮下小路中  ㈲唐木屋石材工芸 唐木一平刻」の刻 。

この最良の日のために結い上げた女神の髪は匂うほど美しく、盃を持つ男神はその美しさに酔いしれ、今この時の幸せをかみしめているようです。一対の御殿雛を見ているような・・気高くも美しい道祖神です。

辰野町伊那富北大出・上垣外に「酒器祝言双体道祖神」「念仏供養塔」「馬頭観音」各一基。

「帯代拾五円 北大出上垣外」の刻。こちらも祝言を差配するお仲人役の男女神でしょう。恰幅の良い男神と、いかにもしっかり者の女神。すっかり似たもの夫婦になって、なんだかとても幸せそうですね。

撮影日:2016年4月26日

 


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