YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

XS250 アイドリング時エンスト⁈

2024年06月05日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
この前の日曜日は所用があり、6kmほどしか試走できなかった。

本当にキャブのセルフ再生に成功しているのか確かめたくて、帰宅後、夜にテストランに出た。

エンジンは一度は一発始動したがすぐエンストし、以降はセルを回すと何とか始動するが、始動後アクセルで回転数を調整しようとしている間にエンスト、を繰り返す。

この時点で、まだ原因に気付いていない。

キックでエンジン始動し、アクセルでうまく回転を上げれば、吹けは悪くなさそうなので、とにかく走ってみる。

走っている間はなんら問題なし。
信号待ち等でアイドリング状態に戻る際、そのままエンストする。

混合気が極端に薄い様な気がした。左キャブ再生時に何かを組み込み忘れたか?セッティングで見落としていることがあるのか?とかいろいろ考えていた。この時点では。

信号で止まるたびに、停止直前でクラッチを切ると同時にエンジンを吹かす。
停止中にアクセルを吹かしていても、だんだん吹け上りが悪くなってきた。

でも巡航中はやはり問題なさそう。

13km程走り、戻ってすぐプラグを外す。

キャブ再生後まだそんなに距離を走ってない割には、左プラグの焼けはかなり改善されている。


プラグを落としてしまい、電極部がかなり曲がってしまった。使用上問題なさそうな位までは修復できたが、ちょうどいい機会なので、交換しておくことにする。

使いさしのイリジウムプラグ(BPR7EIX)と交換。
先日買ったアンチシーズをネジ部に薄く付けてから取り付けた。


ターミナルナットを付け替えるのを忘れていた。今付けているプラグキャップはターミナル用なのだった。


夜中の住宅街なのに、何度もエンジンをかけては、アイドルアジャストスクリューを締め込んだり、左キャブのパイロットスクリューを緩めたりしてアイドリングを安定させようとする。

若干安定した様に思えた。あとはまた後日テストランで確認することにした。

…まだ気付いていないのだった(笑)

寝るとき、またエンストの原因を考え出す。
「ひょっとして、バキュームホースが折れ曲がっていて負圧が効かず、コックからキャブへの燃料流入量不足なのか?」とか。

なにしろ、混合気が薄いか、燃料供給が不足しているかのいずれかであることは間違いなさそうだな…と。

ん?そういえば…とここでやっと気付く。
おもむろにブログを見返すと、前回ガソリン補給をしたのは5月20日、トリップメーターで525kmの時だ。直近の写真を確認したところ、トリップメーターは881km。そこから、さっき13km程テストランしたから、894kmあたりになっているはず。
ということは、369kmも走っているではないか!(笑)

アイドリングでエンストの原因は、『コックをリザーブに切り替えていなかったから』に間違いなさそう。
しょうもないオチでした。
我ながらなさけない。

XS250 再生スペアキャブ(左)取付後の試走

2024年06月02日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
前回セルフで再生し取り付けた左キャブレター。
空吹かしした段階では、非常に良い感触だった。

今日も所用があるため、近所を一周だけテストラン。

エンジン冷間時、回転数が低くても(800rpm位?)、以前に比べアイドリングは安定している。

パワー感、トルク感は思ったほど上がっていない。ただ、前と比べて混合気がきっちりと馬力に変換されている感じがする。
あと、これはキャブ入れ替えの影響かどうかわからないが、Motul 5100の潤滑性能がより発揮されている様に思う。キャブの入れ替えによって吹け上りが良くなったからだろうか。

戻って来るとアイドリング回転数は1,500回転位になっていた。1,200回転になる様アイドルアジャストスクリューをセット。

パイロットスクリューも調整。昨日迄付けていた左キャブは、ほぼいっぱいまで締め込んだ状態で最も回転数が高かった(=異常)。交換後のキャブは、試しにいっぱいまで締め込むと、ちゃんとエンストする(笑)。2-3/4回転戻し±1/2の範囲内で最も回転数が高くなった(=正常)。

まだ6km試走しただけなので、ある程度長距離を走って不具合が出ないか、今後確認していくことにする。
もう少し走ったら、プラグの焼け具合も確認してみたい。左(シリンダー)の燻りが改善されているか?

XS250 再生スペアキャブ(左)取付

2024年06月01日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
前回の続き。

XS250 BS32スペアキャブボディー再生? - YAMAHA XS250 (4A8)

2024.04.06.先日、スペアキャブレターがあったことを思い出し、バタフライを取り外した。XS250スペアキャブレター-YAMAHAXS250(4A8)スペアキャブレターのバタフライシャフ...

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ガソリンタンクを取り外し、フロートチャンバーのガソリンを抜き取る。


キャブレター取り外し。


取り外したキャブレターのバタフライシャフトには、ナイロンワッシャー(内径7mm外径13mm厚み0.5mm?)らしきものが2枚入っていた。


上が元キャブに付いていたもの。下が再生キャブに付けていたもの。ワッシャーだけ再生キャブに移植。


ニードルバルブとシートも元キャブから取り外したものを使用。この前オーバーフロー修理時新品に替えたばかりのものなので問題ないだろう。シールワッシャーだけは、スズキの純正パーツと交換。


フロート&フロートシャフト、ジェットニードル、ダイアフラム&スプリング、ヘッドカバー、同調スクリュー&スプリングも元キャブのものを移植し、組み立て完了。


車体に取り付け、念のためエアクリーナーエレメントをエアーで清掃しておく。

ガソリンタンクを取り付けてセルにて始動。すんなり始動したが、アイドリング回転数が高い。吹かしてみると、回転の戻りが遅く、混合気が薄い様な症状。
左プラグのみ外してチェックしてみると、けっこう煤が付いていた。混合気が薄いわけではない様だ。

プラグを取り付け、再始動。アイドルアジャストスクリューでとりあえずアイドリング回転数を下げようとするが、いくら回しても変化なし。
回転の戻りが悪いのは同調のせいかと思い、同調スクリューを適当に回していると、同調スクリューを回そうと押し付けた時にアイドリング回転数が下がった。

なんのことはない、キャブ取付時にスロットルワイヤーの取り付けがいいかげんたったせいで、キャブ側のホルダーからやや浮いた状態だったため、アクセルが戻りきれなくなっていたのだった。


スロットルワイヤーをきっちり取り付け直し、アイドルアジャストスクリューでアイドリング回転数を1,200回転あたりにセット。

バキュームゲージで同調調整。アイドリングは見事に安定。軽く吹かしてみると、ものすごくリニアに回転が上がる。これが本来に近い感じなのだろう。ここ最近のエンジンの調子がいかにモサかったかがわかった。「こんなもんかな」と慣れ切ってしまっていて、気付いていなかったのだ。すばらしい吹け上がりとなった。
ただ、吹かした際、バキュームメーターの針が左右でちょっと異なる動きをするのが気になる。まあ右キャブは前回キャブ屋さんで再生以降新品交換したのはニードルバルブ&シートだけなので、各パーツがヘタってきているせいかもしれない。


ということで、どうやらキャブレターのセルフ再生は今のところ成功のようだ。
所用があるので試走は明日。