YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

(続)XS250 左右気筒の温度上昇時間差と燃調

2024年03月03日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
68,862.9km
前回の続き。
先週組み上げたキャブレターを取り付け。
取り付ける前に、組み上げミスがないか再確認していると、気になる箇所を発見した。
バタフライのスプリングがプランジャーボディ(?)とキャブレターボディの間に噛み込んでいる様子。

面倒だが、再度左右キャブを分離し、左プランジャーボディを取り外して組み直した。
パイロットスクリューは左右とも基準値通りの2と3/4回転戻しにセット。

割とすんなりエンジン始動。しかしながら、今回の目的である左右気筒の温度上昇時間差は改善されていなかった。

しばらく暖気の後、同調は取らずそのまま2~3キロだけ試走した感じでは、調子は決して悪くはない。スロットルの反応も良く、出足も充分良い。
アイドリング時、周期的に200回転程落ち、また元の回転数に戻るという症状は変わりなし。それ以外は安定している。

試走から戻り、左キャブのパイロットスクリューを調整。
これも以前と変わらず、いっぱいまで締め込んだ時に最も回転数が高くなり安定する。旧車の場合は基準値にこだわり過ぎない方が良いとはいえ、極端すぎる。少しずつ戻していき、回転数に変化が出る(下がる)直前まで戻した。1~1と1/4回転戻し位だろうか。
アイドルアジャストスクリューでアイドリング回転数を1,200回転にセット。安定している。
まだ同調は取りなおしていないが、次回この状態でエンジンが完全に暖まるまで走ってみて検証しようと思う。

20年位前だったか、ヤフオクで落札したキャブを分解したまま放置しているのを思い出した。
右キャブは半ば強引にバタフライを外してしまっている。

左キャブはバタフライは付いたままだが、バタフライシャフトシールは完全硬化していて、ボロボロと崩れ落ちた。
ボディはこちらの方が程度が良いかもしれない。しかし、完全清掃し使える様にするためには、バタフライの分解という、素人には禁断の領域に手を付けることになる。



今の左キャブでできることが手詰まりになったら、こちらのキャブボディの使用を考えよう。