発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

1月前半のあれこれ

2017年01月16日 | 物見遊山

◆初詣は福岡市中央区天神の天神たる天神、水鏡天満宮。菅原道真の縁起の残る由緒ある天神さまである。江戸時代の筑前名所図絵には、ガマの油売りと思しきパーフォーマンスに見物人が集まっている様子が見られる。

◆JR折尾駅。工事中だった3番4番5番ホーム(鹿児島本線用)が供用されてた。新ホームから旧3番〜5番ホームを望む。折尾駅は巨大迷路である。同じホームから同じ方向に降りる別々の階段で、行き先が全く違うのである。表示をよく読まないと行き間違える。

◆久々に門司港の大平山(だいへいざん)に行く。門司駅近くのミンズが閉店した今、北九州ラーメンといったらここだ。静かな外見だけども、店内は賑わっている。醤油とんこつ系。スープとチャーシューの味のバランスが絶妙。写真はメンマ麺。チャーシューを買って帰る。門司港レトロに懐疑を感じるひねくれ者にもおすすめ。

◆今年初のシュールは、買い物してたスーパーの有線(平成J-POPがかかっていることが多い)で「千の風になって」が聞こえてきたこと。

◆11日午後は、博多で九州大学大学院地球社会統合科学府の国際シンポジウム「アジアを捉えなおすー歴史、文化、秩序ー」に行く。なにしろ「秀吉の『朝鮮出兵』に巻き込まれたひとびと」など、小社「街道シリーズ」とかぶるテーマがいくつかあって。歴史は2次元の年表ではあらわせない。3Dでも無理だ。光の当て方で変わるイメージを脳内に持つ。その材料をいっぱいインプットする。インプットしながら自分なりに考える。そんなことをぶつくさ考えながら帰途につく。

◆14日は、九州国立博物館。「沖の島と大和朝廷」展。埴輪に銅鏡、金細工などを観覧。沖の島は宗像沖の玄界灘に浮かぶが女人禁制につき南極より遠い場所である。

 1階では「UBEビエンナーレ」の宣伝活動をやってた。山口県宇部市では、2年に一度、野外彫刻のコンペがあり、公園で展示される。50年以上続いている。1981年に宇部で、この行事に関連した大掛かりな都市景観シンポジウムがあり、当時住んでいたので市民枠で行ってみたのである。基調講演は榮久庵憲司氏だった。何がどう刺激になったのだろうか、それから私の読書がはじまったのである。

◆ついでに太宰府天満宮にもお参り。参道から境内にかけて、いろんなものが鎮座している。撫でると頭が良くなると言われている牛の像には行列ができていた。麒麟像と鷽(うそ)像が並んでいるところがある。麒麟はリアル、といっても想像上の生物にリアルも何もないが、その横の鷽である。ずんぐりむっくりしたデフォルメが、とてもカワイイのだが、これが嘉永年間の作品。もし黒御影だったら流政之あたりの作品と言われてもああそうかもね、と納得しそうな、古くない作品なのだ。

 飛梅は、本当に咲き始めだった。

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2 コメント

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こんにちは (たにむらこうせつ)
2017-01-27 15:50:39
ラーメン美味しそうです。
北九州はちょっと遠いですが
食べに飛んで行こうかなぁ(^^ゞ
みんなのブログからきました。
詩を書いています。
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Unknown (発行人)
2017-02-17 13:49:42
門司港はステキなところです。北九州市は、フィルムコミッションが頑張っているので、映画にも結構出てきますよ。「ワイルド7」とか「ロボジー」とか「海猿」とか。
返信する

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