発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

夏はジャワ更紗♪

2021年06月05日 | 日記
◆ジャワ更紗 
 ジャワ更紗のシャツを修繕する。細く蝋で模様を描いて染められた、手のかかった生地で、そのまま処分するには忍びないのだ。地味めのコットンアロハにしか見えないだろうけど、気に入って着ている。大量生産でないものは、それなりに敬意を払いたい。アイロンと補修布と近い色の糸と刺繍枠を用意してチクチクコテコテと作業する。
 手作業でつくられたものであるので、手作業を付け加えてもそれほど目立たない(……と思う)。さて、この夏も着よう。
◆ユニクロが既成シャツを変えた
 大量生産といえば、昔は、安い既成のシャツは、ポケットの柄合わせをしていないものがざらにあったし、脇縫いは、ロックミシンで始末したままを縫い合わせてあって、高いシャツだけが折り伏せ縫いにしてあった。今では当たり前の4つ穴ボタンの×字止めボタン付けも、結構少なかった。これらはユニクロから廉価品にも普及したように思う。でもユニクロは、首回りと袖丈の組み合わせではなく、SMLと大まかに分けることでコストを抑えている。標準体型以外の方にフィット感が欲しいなら、そういうのは従前のシャツメーカーにお任せ、ということなのね、きっと。
 宇部にユニクロの本社があったころ、私は出入り業者の下っ端営業として働いていた。オフィスは会議室のようにぐるりと机が配置され、議長席にあたるところで柳井氏が執務していた。紙伝票の時代だったが、ユニクロ様は、ともかく正確だった。あとで照会の電話が必要なことは一度もなかった。毀誉褒貶はあるが、昔からきちんとしていた、さぼらない社長(みんなに見られてたらさぼれないよね)は、成長企業の共通点ではないのか。
◆コート地買って縫ったもの。
 「サザエさん」では、よくフネさんが裁縫箱を傍らに置いて何か繕い物をしている。今の日本の家庭で裁縫箱の普及率と稼働率はどのくらいだろうか。やはり学齢のお子様次第なのだろうか。カツオのゼッケンとか。普通の繕いものは、廃れてるんだろうか。それにつけても刺繍枠って便利。
 あ、私、断じて手作り派ではない。器用ではないし。せいぜいパンツの裾を上げるときにダブルにしてみるくらい。あとはカシミヤ混ヘリンボーン織のコート地が安く売られていたので、切れ端を毛糸でザクザクと刺して毛布を作った程度。まさにブランケットステッチというわけで。それって裁縫なのかと言われると全く自信がない。



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