発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

水戸岡鋭治の大鉄道時代展

2011年08月22日 | 物見遊山
 「水戸岡鋭治の大鉄道時代展」http://www.jrhakatacity-eventspace.jp/mitooka/
 生きているデザイナーの個展としては最大規模と思われる。
 24日で終わりだから、参考にできる人自体少ないと思うけど、チケットを持ってない人は、会場入口に行く前に、みどりの窓口でチケットを買えば、前売料金で入れます。
 世界を変えるデザインについては、すでに古典といって差し支えない、レイモンド・ロウイーの『口紅から機関誌まで』は、繰り返し読んだ。
 今生きてる人なら、水戸岡鋭治。
 何を変えたって、もちろんほかでも仕事をしている人だけど、九州の鉄道デザインから、九州全島を遊園地にしちゃった人である。
 楽しーい。かわいーい。きれーい。おっしゃれー。乗りたーい。
 そんな列車や建物をデザインしてる。
 その人の、これまでのポスター、図面、列車のシート、内装、モケット類、鉄道制服などなど膨大な展示である。
 水戸岡氏の仕事を初めて見たのは、まだ日本がバブルに浮かれている1987年にオーブンした、ホテル海の中道(当時はANAと福岡市の三セクだった)で、現在のルイガンズホテルである。    
 アーバンリゾート(赤面)ですよ、会社のだけどパーティーもあったし、私のような地味OLでさえ。いわんやそうでない人々をや。なんてバブリーなの。
 そのバブルの頃にきっちり働いていたかどうかで、その後の立ち位置が決まったのだろうと思う。
 そのホテルに向かうディーゼル列車のデザインが、水戸岡氏の最初の鉄道仕事だったのね。
 その後も「JR九州にびっくり」が続く。つばめにびっくり。未来型特急ソニック登場にびっくり。新型車輛だけではなく、旧型車輛も、肌色国鉄色を塗り替え、モケットを変えた、特急みどり、かもめ、ハウステンボス。ハイパーサルーンもおしゃれに塗り替えられた。その間にも、新型車輛がどんどん出て来た。新型かもめ、ゆふいんの森。観光列車や特急だけでなく、通勤列車も。そして九州新幹線。ずっとぴっくりしてきた。
 その「びっくり」仕掛人の、ここ25年くらいの集大成でございました。
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