発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

今日も、大鉄道時代展

2011年08月23日 | 物見遊山
 またまた博多シティ。
 前日は、メイン会場の展示しか見る時間がなかったので、映像展示とサテライト会場を見に。
 「大鉄道時代展」のサテライト会場は、3階のみどりの窓口でチケット引き換え、と書いてあるので行ってみると、なんと貰えたのは、博多駅入場券。水戸岡氏デザインの家具類の展示が少しあったけど、結局、駅のコンコースやホームで、リアルに使われている実物を見ろということなのね。ということで、駅の中で遊ぶ。
 思い出したのは、太宰治『人間失格』のはじめの方、「恥の多い生涯を送って来ました」(←人生なんてそんなもんだよ、それが何か?と、太宰よりは長生きしてる自分は思うのだけどね)の続きを思い出す。駅の停車場のブリッジのことを線路をまたぎ越えるために造られた実利的なものではなく、垢抜けした遊戯と思い込んでいた、みたいなくだりがあって。
 でも、急いでる人を邪魔しないで、安全に気をつけている限りは、楽しく遊んでもいいじゃないですか。
 たくさんのエレベーターとエスカレーター。ステンドグラス、カラフルな列車。楽しい売店とカフェ。
 普段は慌ただしく用事のある番線に向かい、さっさと列車に乗り、博多に戻ったらさっさと改札を抜けて帰るだけだったものだから。
 それから半券を握りしめてTジョイ博多試写室へ。
 50席ほどの小さな試写室で、映像展示。前半は水戸岡氏のデザインした車輛や駅の紹介で、後半は、JR九州のCFを延々と放送。
 藤井フミヤ、原田知世、脱力系PUFFY、速水けんたろう、萬田久子に多岐川裕美、黒木瞳、なにより、ピラティスのコープ姉妹(思い出せない方は、コープ姉妹、JR九州で動画検索されたし)を久々に見ることができてラッキーであった。

 それにしても、九州新幹線全線開業のロングバージョンは、感動する。泣ける。
 読んだ人の9割が涙したなどと帯に書いてある本を眺めて「私は残りの一割か」と小さく叫んだりするひねくれ者の私であるが、あれは泣けるのだ。
 3月12日開業、というのも、泣ける。

 ポスターをもう一度見る。「駅弁から新幹線まで」
 あっそうか。レイモンド・ロウイーhttp://www.raymondloewy.com/の『口紅から機関車まで』(鹿島出版会。新書版だが結構高かった)に因んだキャッチフレーズなのかと、やっと気がついた。
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