発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

管弦楽の生ボレロ♪

2012年07月02日 | 物見遊山
 音楽宅急便。クロネコヤマトの宅急便提供の全国巡回コンサート。
 いわゆるひとつのメセナでございます。
 福岡会場は、九州交響楽団。ボレロをやるので、いそいそとアクロス福岡シンフォニーホールに出かける。
 お子様入場可のコンサート。一般客には大目に見るように、お子様連れには場合によってはつまみ出すこともあるぞという内容をやんわりオブラートにくるんだ表現で何度もアナウンスしていた。
 お約束ができるようになってから、本人の体調が良い日に、全席自由のコンサートなら、いつでも連れ出せるように出口近くに席をとり、最初の頃は、第一部が済んだら後半はパスして退場し、お店で特別なおやつをごちそうしてやりながら、良いお行儀を大げさにほめる。
 なんと面倒臭いと思われるかも知れないが、多かれ少なかれ(少なければそれは幸運)こういうことを繰り返して、良い聴衆を育てていくのである。
 ステージにはあらかじめ、ボレロのために、チェレスタと銅鑼が入っていた。北京オリンピックの君が代は、銅鑼を使ってたけど、N響(放送終了の曲)や自衛隊は使わないよ。どうしても中華味にしたかったんだね、八角と生姜とゴマ油の入った君が代だったよ、北京オリンピック。
 最初の曲は、フィガロの結婚序曲。♪ぐるぐるりん、ぐるぐるぐるぐるぐるぐるりん、ぐるぐるぐるぐるぐる……の曲。キリ・テ・カナワが伯爵夫人を演じたオペラ映画を見たことがある。
 司会は朝岡聡氏、ニュースステーションで、スポーツニュースを読んでた人、だけど、アクロス福岡では私は2回目。福岡古楽音楽祭の司会もしていた。やや小さめの音響で話している。その間に、お子様方も少しずつ静かになる。
 魔法使いの弟子では、物語を読んでくれた。一流のプロの朗読は違うね。
 そして、いよいよボレロ、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン西洋版。 
 スネアドラムから、ピアニシシモでフルートのAメロディー。耳を澄ませて。あまりによく耳にする曲だけど、生の管弦楽で聞いたことはなかったんじゃないかと。
 どうかお子様はお静かにと願ってるのは、連れてきた当の親だろうな。
 ひたすらクレッシェンドで曲は進行していく。
 トロンボーンがBメロディーを演じるあたりから、もう後戻りはできないって感じになる。それからは、弦もピチカートじゃなく弓になる。
 違うメロディーが入ると、やおら、銅鑼担当が立ち上がり、大太鼓、シンバル、銅鑼で、ドーン、ジャーン、ドリャァアンッ♪で、大盛り上がりのフィニッシュ。大拍手にまぎれて、ブラヴォーと叫んでみるなら今だ。
 で、アンコールは、「ふるさと」、宮川彬良編曲ってことは、なんだか楽しそうでしょ。客席も起立してみんなで歌う。そのあと、ラデツキー行進曲をみんなで手拍子して、コンサートはおしまい。
 楽しかったよ。

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