発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

台北國立故宮博物院展

2014年11月03日 | 物見遊山
 ろくに更新しないうちに11月になってしまった。

 昨日は休息にあて、今日は太宰府。九州国立博物館に、台湾故宮博物院の展示を観に行ったのだ。
 博多駅から空港経由の直通バス。もし乗客が多くて座れなかったら、甘木行きのバスに乗って、筑陽学園あたりから都府楼のバス停まで歩こうか、高雄一丁目で降りて、博物館まで行くバスに乗ろうか、と思っていたが、直通バスは思いのほか空いていた。
 五条のあたりから少し渋滞した。観光客と、七五三参りと、博物館の特別展とで、太宰府の参道は10時前から賑やかだ。
 七五三参りは、どうしても着物を着ている女の子が目につくが、足元を見ると、結構多くの子がパステルカラーのスニーカーや雨靴だったりする。履き慣れない足袋と草履よりその方がいいかも。小さい子を連れてのお出かけは、ゴキゲンを保てれば大成功だものね。写真をとる直前だけ草履を履かせるとか? 
 台湾の故宮博物院は、ようするに、蒋介石が北京の紫禁城から台湾に持ち出したお宝の展示場である。超絶技巧工芸を鑑賞。緻密かつ豪華な透かし彫りとか、二重構造の壷の側面の窓から見える回転可能な内側の壷にかわいい金魚が泳いでいたりとか「いい仕事してますね~」と言うのもおこがましい。想像するに気が遠くなりそうな技術×手間である。
 お土産ショップでは、東京での展示にやってきた白菜の彫刻の原寸レプリカや、展示が終ってしまった、石でできた豚の角煮「肉形石」のレプリカ、そしてそれらのミニチュアのストラップなどのアクセサリーを売っていた。メノウの美顔ローラーもあったが、それは今回の展示にはなかったものである。
 ちょうど3年前に福岡市美術館で、北京の故宮博物院の展示があった。つまり蒋介石が持ち出した残りであるが、こちらの展示は、衣装や食器セットや美顔ローラーなど、生活道具がたくさんあって、とても楽しかった。パワーストーンのお店で貴石のビーズなどをあれこれ売っているから、それで自分用の、おしゃれな美顔ローラーを作るというのはどうだろうか、と、ちょっと思った。


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