発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

THE WINDS OF GODを見に行こう

2011年11月05日 | 物見遊山
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◆THE WINDS OF GOD

 西鉄ホール。本日はお芝居でございます。

 THE WINDS OF GOD  つまりカミカゼ。
 神風と描かれたハチマキも当然出て来る。
 昔のハチマキは横書きは右から書くので、つい、ふうじん、と読みそうになる。淋派の風神雷神図より先に、プロレス中継途中で出て来る三菱の掃除機を思い出す私は古い。

 現代のお笑い芸人が、昭和20年8月にタイムスリップして、前世の特攻隊員になる、というお話。
 もちろん、作者でもある今井雅之の主演。
 20年以上前から ロングラン上演されている。いちど見たかったんだ。席は、前から3列目。大迫力。

↓物語の核心に触れないから安心して読んでね。

 特攻をテーマにした反戦劇だが、劇中漫才や、タイムスリップしたときの、1945年の人々との話の噛み合ない様子などで場内の大爆笑をとっていた。
 もう、メモを取るのを忘れて観劇に熱中。力ワザでぐいぐい引き込んでくる。雲の上を飛ぶ零式戦闘機にも乗った気分になれる。漫才の相方役の陣内智則もうまい。
 だから、二時間半の上演時間はあっと言う間に済む。反戦をテーマにした劇、だけど、それを横においとくとしても、すごく、いい劇だった。

 なんといっても説教臭くないのよ。
 ACの「♪支え合うから人なんだ♪」というコマーシャルを見て「そりゃーそーでしょうが、本来の象形文字の『人』の文字の成り立ちと違うことをテレビで連発しない方がよろしんじゃないかと」と思ってしまう、ひねくれ者の私でも大丈夫でした。

 福岡は6日まで。向こう一ヵ月、全国ツアー。時間のある方はぜひ。映画3回くらいの入場料だけど、映画3回より、絶対いいから。





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