きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

がんばらない あきらめない

2008年07月12日 | 日々の暮らし
 「椿三十郎」リメーク版を観ての感想は「まあ、許せるかナ~」。「隠し砦の三悪人」を観た感想は「ナンダこれは・・・口あんぐりの子供だまし、がっかり」。そこで「山桜」に期待していた訳だが、居合仲間に先を越されての感想が「ぜ~んぜんつまらなかった、立ち回りもほとんどないし・・・」との事で。最近では「たそがれ清兵衛」がピカイチとおっしゃるご本人は、かなりの武闘派で映画を観ても、その中の剣技そのものを厳しくチェックするたちなので、致し方ない感想かなと思いつつ、チョッと興味を削がれた感じ。

 戸山流居合道を始めてから20年近くなり、週1回の練習が楽しみの一つとなっています。団塊の世代が大量に定年退職する昨今、リタイヤ後の人生をどう過ごすかが話題になっています。「男は(女も)死ぬまで仕事をすべき」と日頃思っていますが、定年をなんとなく迎えてしまってから、さあ仕事を探そう・・・と思ってもおいそれと自分にあった仕事が見つかる訳でもなく・・・。ボランティアや趣味で時間を過ごそうと思っても、定年になってから何か新しい趣味を見つけるのにはかなりのエネルギーが必要ですし、見つかっても続かないのが現実で、家でゴロゴロ無為な時間を過ごしてしまい、実権を完全に握ってしまった奥さんに邪魔にされる人もいるようです。

 濡れ落ち葉とか粗大生ごみとかいわれたくない人たちは、自分の世界に逃避しようと、家に立派なAVルームを造ったり、フォークギターを買ったり、中高年バンドがはやったり、陶芸教室に通ったり、毎日ウォーキングに出かけたり・・・活発ですが、なんとなく会社勤めの必死さ、一生懸命さを定年後にも引きずっているようで・・・。

 私も団塊の世代の一員で、なんでも頑張ってしまうけど、すぐ飽きてしまうという性質(熱し易く冷めやすい)があるようです。なにしろ自分達の生きてきた時代は社会が大きく変革していった時代なわけで、社会、環境、生活、科学、技術、音楽、スポーツ、遊び・・・・などなど、あらゆるものが次々と変化していった時代で、それを牽引(あるいはスクラップ・アンド・ビルド、創造と破壊)してきたのが団塊の世代なわけで、一つところに留まっていられない性分が染み付いてしまっているのでしょうか。そんなことで、私の次の計画は・・・居合道は刀が振れる間は続けることにして、60歳になったら学生時代にやっていた弓道に再挑戦することですネ。実はスキューバダイビングやサーフィンもしたいのだけれどチョッと手を広げすぎかなア~。ただし基本的考えは「がんばらない。あきらめない。」で、これは患者さんの病気への対し方としてあるお医者さんが言った言葉ですが、そのまま自分の生き方としていただいてしまいました。

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>