きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

見えるかな鍼の太さ

2006年03月06日 | 日々の暮らし
鍼治療に使用される鍼は、血液感染を防ぐために現在はステンレス製のディスポーザブル鍼が主流となっています。鍼治療が怖いと感じる人の多くは子供の時に指や手を、縫い針、虫ピン、草木の棘、蜂の毒針などなどに刺された痛さの記憶やお医者さんで注射を打たれたことがトラウマとして残っているためではないでしょうか。現在日本で多く使われている治療用の鍼は霞ハリ(0番鍼)と言われる直径0.14mmから、1番鍼;0.16mm、2番鍼;0.18mm、3番鍼;0.20mm程度の太さで、一番細い注射針の中に挿入できるほどの細さを持っています。その針先は滑らかな曲線をもってシャープに作られています。注射針が円柱を斜めに切り落とした刃で皮膚を切って挿入されるのと違い、鍼はいわゆる刺入される形になります。刺入する時は鍼管という管をガイドにして刺入位置を決め、指先で鍼柄の頭をすばやく叩いて高速で鍼を刺す「弾入」というテクニックを用いることで、いわゆる刺される時の痛みはほとんど感じません。「先生、まだ鍼を打たないんですか?」・・・「もう5本打って置鍼しているので、動かないでね」ということもしばしばです。鍼はこわくないので是非一度お試しを・・・。写真は私の手と寸3(40mm長)、2番鍼(0.18mm径)です。

別アングルからの大和

2006年03月06日 | 日々の暮らし
昭和20年代生まれの私が木製モデルの大和を作ったのは小学生の時でした。当時はプラモデルが出始めたころでしたが、船はなぜか木製が多かったのです。ただ飾っておくだけでなく近くの川や池で実際に走らせて遊ぶためだったからかも知れません。当時は木製のイ号潜水艦などもあり、潜腹に抱かせた板鉛の量や水平舵の角度調節しいかに滑らかに潜水・浮上させるかを悪ガキたちで競ったものでした。おかげで何度池に落っこちて、ずぶぬれで家に帰って母親に怒られたものか・・・。大和モデルは散々に遊んでがたがたになったころにBB弾(1円で2本買えた、爆裂花火)やマッチの軸を船体の各所に仕込んで、水に浮かべた状態で火をつけ、炎上していくのをあかず眺めたものでした。子供ながらにも大和の悲劇に思いを馳せていたのかも知れませんネ。