きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

無資格診療を無くしましょう

2006年03月07日 | 政治・社会・経済
みなさんご存知ですか? あんま・マッサージ・指圧・鍼・灸によって痛みを緩和したり、健康を増進させたり、病気を予防したりすることは医療行為であり、医業を行うべき医師以外では「あん摩マッサージ指圧師、はり師、灸師等に関する法律(昭和22年法律第217号)により免許された」はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師(国家資格取得者)のみが行うことができるのです。資格者は都道府県に登録されており、各保健所の監督下で治療院を開業しております。当然医療の一部を担っているわけですので、疾病や症状によって制限がありますが健康保険の適用が可能です。一方、施術室や待合室の広さ、換気条件、衛生管理などで条件を満たさなければなりませんし、看板の表示内容にも制限が加えられており、なにに効く、かにに効くと効能を並べたてることなども禁止されているのです。
一方、繁華街やスパ、スーパー銭湯、フィットネスクラブなどで多く見かける、ボディケア、整体、カイロなどは人材派遣会社からお店に派遣された無資格者が行っている場合がほとんどです。効能書きや方法を仰々しく書き連ねた看板のあるお店は無資格者がやってると思っていいでしょう。時々、違法マッサージ店や派遣会社が摘発された記事が新聞に載りますが、一般の人の目に触れることは少ないようです。マッサージなどを受ける場合は是非資格の有りなしを確認してくださいね。