秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
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奇跡の救出

2010-10-14 17:59:14 | 建築日記
10月14日(旧暦9月7日 四緑 先負 丁酉)


こんばんは。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

今日も秋晴れの空となりました。

10月にしては気温が高い日が続き、薄手の長袖の作業着を着ていても汗ばむ陽気でした。


今日は全世界が、南米のチリでの鉱山落盤事故の救出を見守り、日本時間の今日昼頃には救出活動の作業員を含む全員が無事に脱出しました。

今年8月5日に地下400メートルの地点で落盤が起き、作業員33人がはるか地下700メートルの避難所に退避してから、2ヶ月に及ぶ暗闇の中での生活を余儀なくされました。

いつまた落盤が起きるかも知れない不安や、密室空間での長期間に及ぶ集団生活のストレス、気温35℃・湿度95%という高温多湿の状況で奪われる体力など、さまざまな面で一刻も早い救出が望まれていました。


救出には、直径70センチの円状の穴を地上から掘り、そこに救出用カプセルを入れて地下に下ろし、クレーンで一人ずつ引き上げるという作業が行われました。

作業当初は地盤の固さなどから、救出には4ヶ月もの大幅な時間がかかる見込みでしたが、予定よりも早い時期での救出に成功しました。

救出された作業員の中には、そのまま病院に運ばれるなど体力も精神力も限界に達していたこともあり、今回の全員生存はまさに奇跡的ともいえるものとなりました。

事故当初から各国マスコミの注目をあつめたことから、各国から支援物資が送られたり、また地上から家族・恋人による励ましが絶え間なく続き、33人一人ひとりのプロフィールなども紹介されるなど、ここ日本においても連日のニュースで現地の様相が伝えられました。


救出用カプセルに名付けられた「フェニックス」は、別名を「不死鳥」「火の鳥」と呼ぶ伝説上の鳥を表しています。

エジプト神話またはギリシャ神話を起源とする鳥で、伝承によると数百年に一度自らの身を火に焼き落とし、その灰から幼鳥となって再び空へと舞い上がるといわれています。

ロシア民話にも火の鳥の伝説があり、世界各地にその類似する伝承があります。

その血を飲むと永遠の命が得られるという伝説もあり、手塚治虫の代表作『火の鳥』にも全編にわたって登場しています。

「復活」を意味することから、今回の救出カプセルによる救助にふさわしいネーミングだといえます。


今年2月末に発生したチリ地震は、800人もの死者を出す惨事となり、都市基盤の破壊や略奪などの社会不安を引き起こしました。

そうした経緯もあり、今回の救出の成功はチリ国民にとっても本当に嬉しいことであったと思います。

日本の裏側にある南米は、普段は遠い国という印象があります。

遠い国で起きた奇跡に胸をなでおろすとともに、作業員の体力面・精神面での回復を祈りたいと思います。


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