みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

二月尽(にがつじん)

2019年02月28日 | 俳句日記

白木蓮の花


2月28日〔木〕晴れ

白木蓮の花がビロードのコートを脱いで、乳色の花を咲かせ始めました。
遊歩道のきわの僅かな土手にも土筆が立ち上がっています。



明日からは「弥生」、春の第二章の始まりです。
名のみの春が終わり光を帯びた春風に、満を持して膨らんでいた蕾がわれ先に綻ぶ「百花繚乱」の
季節が到来しました。

まだ小さなタンポポが待ちきれずにポツンと顔を
見せました。
「あれっ!誰もいないや⁈」
と言っているような風情ですね。



いえいえ早くはありませんよ。
あと五日で「啓蟄」、地表が賑やかになります。
人間様も三日すれば浮かれ始める筈です。
その頃になれば、辺りは仲間たちで一杯です。

おっと忘れていました。
今日は第一章の最終日、風流なおじさん達がちゃんと季語を用意してくれてます。
春の準備に勤しんだ二月を惜しんで「二月尽」。

〈春追うて 如月知らず 二月尽〉放浪子
季語・二月尽(春)