みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

日独首脳会談

2019年02月05日 | 俳句日記

G7の両巨頭

2月5日〔火〕晴れのち曇り

確かにメルケル首相の顔には余裕がない。
対して安倍総理の顔付きには、今までにない貫禄が窺われる。
この対比が国際舞台の変化を雄弁に物語る。

原因はトランプ政権の発足以外何物でもない。
大統領は政権発足後日を待たずして初の米中会談の最中にシリアにミサイルを叩き込んだ。
あの時の習主席の唖然とした顔がまだ瞼に浮ぶ。

しかも三つの空母打撃群を半島周辺に展開して、正恩に対する斬首作戦の構えを示したままだ。
あの時の習近平の脚は震えていたのではないか?
これでオバマが失っていた軍事覇権を取り戻す。

ついで経済覇権である。
先ず米中貿易不均衡に噛みついた。
制裁関税の土俵に中共を引き摺りだして力の差を見せつけ90日の猶予を与えて主導権を握った。

実はこの時水面下では次世代通信網の覇権を巡る
情報戦が繰り広げられていたのだ。
これもファーウェイ、ZTEの締め出しにより半ば決着がついたようなものだ。

それを確実なものにする為に5-eyes構想が急がれている。
“5つの目”とは米国.英国.加州.豪州そしてニュージーランドである。

これらの旧英連邦に日.仏.独を加えてテロやサイバー攻撃に備える情報監視ネットワークを作ろうと
言うのである。
サイバー戦争が起こった際のいわば同盟国だ。

そしてメルケルさんは今回「日独情報協定」の締結に合意した。
言わずもがな、対象国は中共である。
ドイツは中共と袂を分かって日米英に付いた。

それにはTPP.EPAの発効が大きく関わっている。
日本は両条約の中心にいるのである。
総理の自信に満ちた顔とメルケルさんの浮かぬ顔
の理由はそこにある。

だって、2年前までメルケルさんは日本を素通りして中共を幾度も訪問していた。
ドイツ連銀の問題があったからである。

「シンゾーそこのところは頼んだぜ❗️」

トランプさんの声が聞こえるようだ。

年のせいか今度の協定名称の「日独情報協定」が「日独防共協定」と聞こえてならない。
もしそうならば仏はやすやすと参加は出来まい。
マクロンは失脚するかもしれない。

〈春めいて 旧友来たる 佳き日哉〉放浪子
季語・春めいて(春)