みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

辺野古県民投票

2019年02月15日 | 俳句日記

名護市キャンプ・シュワブ

2月15日〔金〕曇りのち雨

関東では春の雪で大変だったらしい。
まだ何処も春風駘蕩とは行かない。
日本周辺に限って見れば、半島情勢は波乱含み、国会は乱調、そして沖縄では再決戦が始まった。

夏の陣(知事選)に続く冬の陣(県民投票)である。
私の予想では良識派がまたも敗退すると思う。
敗因は2択から3択で妥協した事により決まった。もう一歩押し込むべきだったと思う。

一般に選挙の票読みは投票率の推測から始まる。
難しい事はさて置いて、有権者の30%は投票に行かない。
残りの70%の3割が絶対保守、3割が絶対革新。

有権者を100万とすれば、残りの28万の浮動票ををターゲットに戦うのである。
沖縄の場合、ザクッと言った場合革新の基礎票は過去のデータから35万に近いと言われている。

保守の21万に対して35万、残り14万の浮動票は
21:35の比率でそれぞれに分かれる。
絶対に保守は勝てないのである。
こんな時は相手陣営の3倍のエネルギーがいる。

今回は争点の細分化をすることだった。
①普天間基地が無くなることに(賛成・反対).
②辺野古に米軍基地が移転する事に(賛成・反対)
そして③どちらでもない、を加えたら良かった。

もう一つこの結果は法的な拘束力がない。
政府は高を括ったコメントしか出していない。
沖縄の保守良識派までそう意識してしまえば得票はさらに減るに違いない。

すると中共は世界に「沖縄県民は県民投票に勝利した」と発信するだろう。
さらに韓国は「安倍政権は土台が揺らいできた」
と吹聴するに違いない。

自民党は世界の目を意識した選挙戦略を建て直すべきだ。
政党の賞味期限は選挙戦略の切り替えのタイミングを間違えた時に来る。

〈桜まじ 時早ければ 吹くまじく〉放浪子
季語・桜まじ(春)