みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

其々の暮の春

2018年04月26日 | 俳句日記


団地の裏庭に、もう小アヤメの花が群れ
咲いていた。
火襷の花瓶に投げ込もうと、貰って帰る
ことにした。

バス停への道すがら、黒猫の子がしきり
に何かを捕まえようとしている。


近づくと、こちらに気付いて睨まれた。


前脚の間から、何かがツツーッと這い出
て、伸び初めた夏草へ隠れようとする。
瞬間シャッターを押したら画が撮れた。


トカゲである、尻尾が既に切れている。
子猫が、今にも飛び掛ろうとしたので、
前に回り込んでもう一枚撮った。


トカゲは、かなりダメージを受けている
ようで動かない。
摘み上げて草の茂みに放した。
どちらも、人間ならば中学生位だった。

良い事をしたよな〜、と悦に浸りながら
坂を下って行くと、いつもは吠える番犬
が、垣根の間から鼻面を出して虚ろな顔
をしていた。


つい20m先で、生死を賭けたバトルが行
なわれた事も知らず、天下泰平である。

〈命あり 皆それぞれに 暮の春〉放浪子
季語・暮の春(春)

4月26日 〔木〕晴れ
自衛隊に統合司令部が出来るそうだ。
統合幕僚本部は主に陸海空の管理調整に
力点が置かれていたが、今回は実戦配備
を目途した改編である。
中共と北鮮を睨んでのことだ。
実は、雪解けなどとは言えないほどに、
事態は緊迫の度を増している。