「浮かれ猫」と言う季語はあっても「浮
かれ陽気」という季語は無い。
年度明けの初日から、背広での出勤が辛
くなりそうな陽気である。
そんな陽気に鼻面引かれて(私は丑年)
大濠公園に来てみた。
出立はというと、素肌に白のカッターを
腕まくり、薄手のベストに「夏帽子」。
着いた途端に、散り残る桜の花に、目に
も鮮やかな「新緑」の「若葉」。
身を逆さまにして「蜥蜴」の初見参、
啓蟄の時期はとうの昔で夏の季語。
柳の陰には「鴨涼し」げに「通し鴨」の
朝寝かな。
どれもこれも夏の季語「**」が勢揃い
池の中を覗いて観れば、「夏めく」水に
鯉が群れ、
石の陰からそろりと亀が顔を覗かせた。
春を詠おうにも、何処にも春が無い。
おまけに「燕」と一緒に南の国から子雀
ちゃんがグランマと一緒にやって来た。
暫し日本の魚と鳥を「涼しげ」ななりで
眺めていたが、
パパに連れられ何処かに行った。
日本の思い出が楽しく残ります様に。
〈夏めきて 春迷惑な その日哉〉放浪子
季語・夏めく(夏)
4月2日〔月〕晴れ
昨日、郡山から五分咲きの桜写メが届い
たばかりだ。
日本は狭いようで広い。
領海面積は世界で七番目だったかな?
南から桜を追って旅でもしたいものだ。
誰かついてくる?一ヶ月掛かるけど。