みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

お帰り‼︎ 燕(つばくらめ)

2018年04月21日 | 俳句日記

「チュピッ・チュルル」という鳴き声に「オヤ!ツバメ⁈」と空を見上げた。
墓山の上空にやっと鳥と視えるばかりの
黒い点が、鋭く空を斬り廻している。

燕の姿に「ああ、夏が来た」と思った。
春を告げるのは「ウグイス」
秋を支配するのは「モズ」
冬を知らせるのは「ジョウビタキ」。

そして、夏を連れて来るのが「ツバメ」
である。
今年もツバメが夏を連れて来た。
立夏まであと2週間、もうすぐである。

小一時間、ツバメを追い回した。
バス通りの電線に羽根を休めたところで
画が撮れた。


やや離れた所に、もう一羽が止まった。


ニ羽は、しきりに墓山とこの場所を往き
来している。
時に、クリーニング店の庇をくぐる。


もしかしてと、そろり覗いて見た。
やはりあった。

もう立派な住まいが出来ている。
地べたの少ない街で、山からせっせと土
を運んで、巣づくりをしていたのだ。

あの小さな口の唾液と土で、こんなに大
きな巣を作るのである。
改めて雌雄の神聖な営みに心打たれた。
だけど、ちょっと待てよ⁈

ツバメは日本で産卵子育てをする。
日本の国籍法は、血統主義と出生主義で
あるから、君達は日本のツバメだよ。
「今年も来た」は可笑しいね。


〈お帰りと 声をかけたや つばくらめ〉
放浪子 季語・つばくらめ(古語・春)

4月21日〔土〕快晴
G20が閉幕した。
全会一致で保護主義に対抗するという。
伊藤某という評論家が、財務省問題から
逃げ出したと酷評した麻生太郎大臣は、
立派に重責を果たした。

一方、日米首脳会談について某テレビの
キャスターが、安倍首相は何の成果も無
く逃げ帰ったと論評したという。
世界情勢が視えない認知不全だろう。

ひょっとしたら、両者とも多国籍人間な
のかも知れない。